グローバル実践力強化研修|10週間で「英語で仕事を進める力」を鍛えた設計事例
海外売上比率の上昇で「英語で業務を回せる人材」が急務に。だが語学研修では実務に直結しない——短期間で実践力を高めるため、事前事後の実力診断と10週間の反復演習で設計した研修事例。

研修テーマ
グローバル実践力強化研修(事前事後「グローバル人間ドック」+10週間×3スキル反復演習)
海外売上比率が上がり、海外の取引先や同僚と英語で日常的に業務を回す必要が急激に高まっています。ところが、多くの企業の英語研修は「語学力」を上げることを目的に設計されているため、TOEICの点数は伸びても、会議で割って入れない・プレゼンを時間内にまとめられない・交渉を有利に運べない、という壁にぶつかりがちです。
この事例は、短期間で「英語で仕事を進める力」を高めるために設計したグローバル実践力強化研修です。事前・事後の実力診断と10週間の反復演習を組み合わせ、3カ月以内に実務でグローバルビジネスをこなせるレベルへ引き上げることを狙いました。まずは、なぜ語学研修だけでは足りないのかという「状況」から見ていきます。
なぜ“語学研修”では「英語で仕事を進める力」がつかないのか
「英語力は上がったのに、実務では通用しない」——この食い違いの原因は、鍛えている対象が違うことにあります。語学研修が高めるのは文法・語彙・リスニングといった「語学力」。一方、ビジネスの現場で求められるのは、会議で発言し、論理的に説明し、交渉をまとめる「実践力」です。両者は地続きに見えて、設計思想がまったく異なります。
だからこの研修は、語学力ではなく実践力に的を絞って設計しました。とはいえ、実践力は点数化しにくく「どこを伸ばすべきか」が見えづらいという難しさがあります。そこで最初に取り組んだのが、実践力そのものを測る仕組みづくりでした。
まず“実践力”を測る——事前・事後の「グローバル人間ドック」
実践力は点数化しにくく、「どこを伸ばすべきか」が本人にも見えづらいという難しさがあります。そこで開発したのが、独自の実力診断「グローバル人間ドック」です。英語力そのものではなく、ビジネスで本当に英語が使えるかどうかを、実際のビジネス場面を再現して測ります。研修の事前と事後の2回実施し、レベル・目的・成長を可視化する設計にしました。診断は、次の4つの要素で構成されています。
ミーティング
ネイティブ速度の会話に入り込めるか。積極的に参加し、自分の意見を分かりやすく伝え、要約できるかを見る。
プレゼンテーション
考えを論理的にまとめ、限られた時間でスライドに落とし込めるか。ロジカルな展開と説得力ある発表ができるかを見る。
ネゴシエーション
発表した内容を相手に受け入れてもらえるか。柔軟に対応し、お互いが納得できるWin-Winの落としどころを提案できるかを見る。
個別フィードバック
診断直後に担当講師が一人ひとりへフィードバック。結果がすぐ届くため、モチベーションが高いうちに次の改善へつなげられる。
だから受講者は、研修の入り口の段階で「自分は今どこにいて、何を伸ばすべきか」が具体的に分かり、ゴールが明確になります。さらに事前・事後の2回で同じ診断を受けるため、ビフォーアフターが見える形で残り、伸びを実感しながら学べるのも大きな特徴です。
自社のグローバル人材について「英語力はあるのに実務で通用しない」と感じている方へ。現状にあった診断・研修設計をご提案します。
10週間で「分かる」を「できる」に変える——プログラムの設計
実践力は知識ではなく行動です。だから「日本語で理解する」だけでは足りず、「英語で繰り返しやってみる」ところまでを設計に組み込みました。本研修は10週間で、Logic(論理的に伝える)・Meeting(会議で発言する)・Negotiation(交渉して合意に導く)の3つのスキルを順に鍛えます。
毎週の学習サイクル:日本語で理解し、英語でやってみる
各スキルは、次の3ステップを1サイクルとして回します。型を日本語でインプットし、すぐに英語で演習し、合間の電話トレで定着させる——この流れを繰り返すことで、学んだことがその週のうちに英語の行動に変わります。
1スキルあたりの学習サイクル
日本語でインプット
セミナーで必要なテクニックを日本語で効率よく学ぶ。まず「分かる」を最短で。
英語で反復演習
少人数(1〜4名)で外国人講師と英語演習(90分)。「分かる」を「できる」へ。
電話トレで補強
週の合間に20分の電話トレーニング。短時間で繰り返し定着させる。
だからインプットとアウトプットが分断されず、学んだ型がその週のうちに英語の行動として身につきます。さらに演習を少人数(1〜4名)にしているため、一人ひとりに具体的な修正が入り、レベルに合わせてグループ分けすることで「ついていけない」「物足りない」を防げます。
10週間の全体像:3スキルを積み上げ、前後の診断で挟む
この学習サイクルを、3つのスキルにわたって10週間で積み上げます。スタートとゴールに実力診断(グローバル人間ドック)を置き、伸びを測れるようにしているのが全体設計の特徴です。
10週間プログラムの流れ
グローバル人間ドックで現在地を測定(1日)
論理的に伝える型をセミナーで学び、英語演習で反復
会議で発言・参加する演習。短時間のクイックミーティングも
発表内容を相手に受け入れてもらい、合意に導く交渉演習
同じ診断で成長を測定(1日)。前後比較で伸びを可視化
3スキルを「型のインプット → 英語での実践 → 定着」のサイクルで順に積み上げ、最後に事前と同じ診断で締める。これにより、受講者は自分の成長を数値と実感の両面で確かめながら、10週間を走り切れます。
結果を分けた、4つの設計判断
ここまでの「何をやったか」を支えているのは、いくつかの明確な設計判断です。なぜそう決めたのかを言葉にしておくと、英語研修に限らず「実践力を伸ばす研修」全般に応用できます。本研修を貫いているのは、次の4つの判断でした。
語学力ではなく「実践力」を鍛える
ビジネスの成果は英語の正確さより「英語で動けるか」で決まる。だから文法学習ではなく、実際の場面で動く演習量を最大化した。
鍛える前と後に、必ず「測る」
実践力は本人も伸びを自覚しづらい。前後で可視化しなければ、研修は「やった気」で終わってしまうため、診断を設計の起点と終点に置いた。
型は日本語で、実践は英語で
限られた研修時間を英語での説明理解に費やすより、型は母語で最速で理解し、英語の時間はすべて演習に充てるほうが、実践力は速く伸びると判断した。
少人数・レベル別で行う
実践力の弱点は一人ひとり違う。一斉講義では個別の修正が入らず「できる」まで届かないため、少人数とレベル別グループ分けを徹底した。
これら4つは、英語研修に固有のものではありません。「測る → 母語で型を理解する → 本番の言語・場面で反復する → 個別に修正する」という流れは、実践力を求められる研修であれば分野を問わず応用できる設計の型といえます。
自社の英語研修・グローバル人材育成を「実践力が伸びる設計」に見直したい方へ。現状の課題にあわせて設計をご提案します。
結果——3カ月以内に、英語で実務をこなせるレベルへ
この設計により、受講者は10週間で明らかにグローバル実践力を高め、3カ月以内には実務でグローバルビジネスをこなせるレベルに到達しました。語学テストの点数ではなく、会議で発言する・論理的にプレゼンする・交渉をまとめるといった、実際のビジネス場面で動けることが、前後の実力診断ではっきり確認できます。
これにより、「英語研修をしたのに現場で使えない」という最も避けたい結果を回避できます。さらに前後の診断で伸びが数字として残るため、研修投資の効果を社内に説明しやすいことも、人材育成を担当する立場にとっては大きな実利です。
リモート時代に合わせた、研修のアップデート
グローバルビジネスの現場は、ここ数年で大きく変わりました。かつては出張や対面の打合せがまとまった山場でしたが、いまはメール・チャット・リモート会議が日常的に、しかも短い単位で発生します。本研修も、この変化に合わせて診断と演習をアップデートしています。
だから研修を選ぶときは、「いまの働き方で本当に使えるか」という観点が重要になります。鍛える核は同じでも、診断や演習がリモートを前提に更新されているかどうかで、現場での通用度は大きく変わるからです。
よくあるご質問
Q1. 語学研修(TOEIC対策)とグローバル実践力強化研修は何が違いますか?
語学研修は文法・語彙・リスニングといった「英語力」を高めることが目的です。一方この研修は、会議で発言する・論理的にプレゼンする・交渉をまとめるといった「実践力」を直接鍛えます。評価も語学テストではなく、実際のビジネス場面を再現したミニシミュレーションで行います。
Q2. 英語が得意でない社員でも受けられますか?
受けられます。最初に実力診断「グローバル人間ドック」で一人ひとりの現在地を把握し、レベルに合わせてグループ分けをします。少人数で進めるため、自分のレベルに応じて無理なく演習に取り組めます。
Q3. どのくらいの期間で効果が出ますか?
標準は10週間のプログラムで、3カ月以内に実務でグローバルビジネスをこなせるレベルを目指します。日本語でのインプットと英語での反復演習を毎週サイクルで回すことで、短期間でも実践力が定着します。
Q4. 研修の効果はどのように測りますか?
研修の事前と事後に同じ「グローバル人間ドック」を実施し、前後を比較して伸びを可視化します。点数だけでなく、会議・プレゼン・交渉それぞれの場面で何ができるようになったかを具体的に確認できます。
Q5. リモート中心の働き方にも対応していますか?
対応しています。実力診断を1週間のシリーズ形式にし、リモート会議やITツールの使い方も診断対象に含めています。実践演習もリモートで実施し、時間を短縮したうえでAIによる録画フィードバックを取り入れています。
グローバル人材の「実践力」を、自社でも鍛えませんか?
「英語力はあるのに実務で通用しない」という課題は、実践力に的を絞った研修設計で解決できます。御社の現状にあわせて、実力診断から研修設計までご提案します。
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