IDEA DEVELOPMENT株式会社 アイディア社
企業向け社員研修会社 全国対応の人材育成企業
公式ブログ

企業研修の設計事例15選|新入社員・管理職・グローバル・コミュニケーション・イノベーション【ラーニングイノベーションフォーラム 2024レポート】

ラーニングイノベーションフォーラム 2024 テキスト資料(全26ページ)を無料でダウンロード

新入社員研修、管理職育成、グローバル、コミュニケーション、イノベーションの5領域15事例を、プログラム設計の時間配分・ポイント付きでまとめたフルカラー資料です。

▶ 無料テキスト資料をダウンロードする▶ お問い合わせ

2024年12月11日、IDEA DEVELOPMENT株式会社(アイディア社)はオンライン形式で「ラーニングイノベーションフォーラム 2024」を開催しました。このフォーラムでは、新入社員・若手社員、管理職、グローバル、コミュニケーション、イノベーションの5つの領域にわたる15の研修事例を、具体的なプログラム設計と時間配分付きで紹介しています。

「研修をやっても行動が変わらない」「受講者がすぐ忘れてしまう」「限られた予算で最大の効果を出したい」。こうした悩みを抱える人事・研修担当者に向けて、各事例では研修の背景にある課題から、プログラムの設計意図、そして実際に成果につながった設計上の工夫までを解説しています。事例はすべて実際の企業で導入・実施されたものであり、自社の研修設計に応用できるヒントが詰まっています。

本記事では、フォーラム当日の内容をもとに、15事例のダイジェストと設計のポイントをお伝えします。セミナー映像も全パート無料公開していますので、気になる事例は動画でも詳しくご覧いただけます。

5
領域をカバー
15
研修事例を紹介
26
ページの資料を無料公開
6
本のセミナー映像も公開中

いずれの事例も、カリキュラムの時間配分や設計上の工夫点まで開示されているのが特徴です。参加者アンケートでも「この手の研修会社の事例紹介には珍しく、カリキュラムの建付け・時間配分まで開示いただいたので、具体的な強弱のポイントも把握でき、イメージもしやすかった」という声が寄せられました。

フォーラムは5つのパートで構成されています。下のカードから、気になる領域にジャンプできます。

Part 1

Part 2

Part 3

Part 4

Part 5

新入社員・若手社員編|5つの研修事例

第1部では、内定者から2年目社員までを対象にした5つの研修事例を紹介しています。共通するのは「上から教え込む」のではなく、受講者自身が主体的に動く設計にしている点です。限られた時間で最大の効果を出すために、各社が工夫している研修設計のポイントを見ていきましょう。

事例1:内定者を惹きつける半日プログラム

100名以上の内定者を対象に、入社前のモチベーション維持と退職防止を目的とした半日研修の事例です。終日研修にすると内定者が「重い」と感じてしまうため、午後スタートの半日に絞り込んでいる点が設計の出発点になっています。

CASE STUDY:内定者研修 ― 半日で交流・自社理解・社会人マインドの3つを達成する

状況

100名以上の内定者がいるが、入社までの期間にモチベーションが下がり、辞退につながるケースが発生。終日研修は内定者にとって心理的ハードルが高く、前泊や早朝移動も敬遠される。

結果

半日で内定者同士の幅広い交流、自社への関心向上、社会人マインドの意識づけの3つを達成。講師がファシリテーションすることで100名以上でもスムーズに運営できた。

やったこと ― 午後半日のプログラム設計

13:40

内定者交流

走り回りながら他チームにヒアリングするアイスブレイク

14:10

自社理解

情報探しスピードチャレンジで自社の基本情報を学ぶ

15:05

社会人準備

ビジネスマナー・課題発見・ビジネス英語の3本立て

16:35

内定者交流

テーマ交流→自由交流で関係を深める

設計のポイント:「教えたいこと」ではなく「内定者が受け入れやすいこと」に絞り込んだのが成功の鍵。交流→学び→交流のサンドイッチ構造で、楽しいイベントとしての印象を残しながら実質的なインプットを実現しています。

この事例から学べるのは、内定者研修では「人事が教えたいこと」と「内定者が受け入れられること」のギャップを意識することの重要性です。終日研修ではなく半日に絞る、講義ではなく交流を軸にする、という割り切りが内定者のモチベーション維持につながっています。自社の内定者研修を見直す際に、「内定者にとっての心理的ハードル」という視点から設計を再検討してみてはいかがでしょうか。

事例2:ジョブ型採用の新入社員を即戦力にする導入研修

ジョブ型採用で入社した新入社員に対して、時代に合ったスキルを早めのタイミングで習得させるための導入研修事例です。プロフェッショナルマインド、ロジカルコミュニケーション、グローバルプログラムの3科目を順序立てて配置し、配属直前には職場チャレンジの準備まで行う設計になっています。

1

プロフェッショナルマインド(基本)を最初に実施

主体性向上の基礎を研修期間の冒頭に置き、以降の全研修で「自ら考えて動く」姿勢を意識させる。3つの責任(成果・成長・説明責任)を軸にマインドを形成。

2

ロジカルコミュニケーションで「伝える力」を早期定着

即興で分かりやすく伝える演習、複雑な資料を簡潔に説明するFRAME LOGIC等を実施。研修期間中に繰り返し使うことで定着させる。

3

グローバルプログラムで異文化と英語の両方に触れる

インプットだけでなく外国人講師との実践演習も組み込み、「できた」体験をつくる。日本語を英語発想に転換するEnglish Switchも導入。

4

配属直前にプロフェッショナルマインド(応用)で心の準備

配属後によく起こる職場チャレンジ(上司との関係、指示待ちの壁など)を事前に考えさせ、Win-Win発想で解決するヒントを提供。

この設計で注目すべきは「科目の配置順序」です。マインドとコミュニケーションを研修期間の早い段階で実施し、残りの研修期間中に繰り返し使わせることで自然に定着させています。ジョブ型採用では配属後にすぐ成果が求められるため、「研修で学んだことを研修期間中に使い始める」サイクルが重要になります。

事例3:受講者を巻き込むアクティブな部門紹介

新入社員向けの部門紹介を、従来の「各部門が説明する」形式から「新入社員が自ら調べて発表する」形式に変えた事例です。まず新入社員に既存の部門紹介資料を渡し、不明点を各部門の先輩にインタビューさせます。その後、プレゼンテーションの基本テクニックを教えたうえで、新入社員自身が部門紹介のプレゼンを行います。

この方式のメリットは3つあります。まず、能動的に情報を取りに行くことで理解度と記憶の定着率が大幅に上がること。次に、先輩社員へのインタビューが実質的なビジネスマナーとコミュニケーションの実践演習になること。そして、各部門の担当者の負担が軽減されることです。プログラムは3日間で設計されており、1日あたり「準備→インタビュー→プレゼン準備→発表」のサイクルを回す構成になっています。

事例4:短期間でのグローバルマインドセットとチームビルディング

海外売上比率の急増に合わせ、新入社員の導入研修の段階でグローバルマインドと対応力を身につけさせる2週間の集中研修です。日本語でインプットした後に英語で演習を行うバイリンガル方式を採用し、リモートと対面を組み合わせて実際のビジネスシーンを再現しています。

10日間のプログラムは、グローバルビジネスの基本(異文化・リスニング・リーディング)から始まり、スピーキング演習、ロジック(基本→応用)、ミーティング、総合演習を経て、最終日にグループプレゼンで成果発表する流れです。日本語でも役立つコミュニケーションスキルを組み込むことで「英語研修」ではなく「ビジネススキル研修」として位置づけ、新入社員のチームワークと一体感にもつなげています。

事例5:2年目に向け、前向きな姿勢を醸成するマインドセット

2年目社員が直面する「仕事の量・スピード・質を高めたい」というニーズに応える実行力強化フォロー研修です。若手社員の行動量を増やしたいときに、上から目線の説教では効果がありません。代わりに、すぐ使える効率化ハックやコツを教え、自分で自分のモチベーションを上げる内的動機の仕組みを取り入れています。

考える

関係者の整理、1stアクションの決定、流れの整理。まず状況を俯瞰してから動く習慣をつける。

伝える

FAST・FRAME・LINEの3つのロジックと、聞き手のメリットを意識した伝え方を1日で習得。

やる

時間管理(拘束・フリー・突発の3分類)、職場チャレンジの実践演習、内的モチベーション向上。

この研修の設計思想は「受講者の視点から考える」ことに徹底しています。2年目社員が抱える先輩・上司との悩みを解消するコンテンツを入れ、すぐ使える実践的なコツを教え、研修そのものをテンポよく楽しいものにする。研修の最後にはキャリアプランシートを参考にしたクイックプロトタイプで、翌日から取り組める行動計画を持ち帰ります。若手社員向けの研修を設計する際は、「教えたいこと」よりも「受講者が使いたいと思えること」を起点にすることが効果を高めるポイントです。

Part 1 セミナー映像:新入社員・若手社員編

上記5事例の詳細は、セミナー映像でご覧いただけます。各事例の研修背景、プログラム設計の意図、受講者の反応まで解説しています。

新入社員研修の全体設計について、導入研修から配属後フォローまでの1年間を体系的に解説した記事もご用意しています。

▶ 新入社員研修の設計完全ガイドを読む▶ 研修設計のご相談はこちら

マネージャー・管理職育成編|3つの研修事例

第2部では、管理職とチームリーダーを対象にした3つの事例を紹介しています。いずれも「集合研修を1回やって終わり」ではなく、研修と職場実践を交互に組み合わせた設計になっているのが特徴です。管理職研修で最も難しいのは「研修内容を職場で使ってもらうこと」ですが、3事例ともその壁を設計の工夫で乗り越えています。

事例6:変化に強いマインドセットとメンバーの成長支援スキルの獲得

ビジネス環境の変化に対応できるマネージャーとチームリーダーを養成するための研修事例です。「マネージャー本人の挑戦するマインド」と「部下の育成・成長支援スキル」の2つを同時に強化する設計になっています。3日間の研修と研修の間に職場実践を挟むことで、学んだ内容をすぐに現場で試し、次の研修で振り返る体験学習サイクルを回しています。

「研修で学ぶ → 職場で実践する」を3サイクル回す設計

1

挑戦し続ける習慣(1日目・対面終日)

WHY(なぜ挑戦が必要か)→ WHAT(何に挑戦するか)→ HOW(どこから始めるか)。対面の終日研修でモチベーションを一気に高める。

→ 職場実践:研修で決めた「挑戦テーマ」に実際に取り組む。次の研修日までに1stアクションを実行。

2

部下育成(2日目・リモート半日)

職場実践の振り返りからスタート。モチベーション(外的・内的)→ キャスティング(ダイバーシティマネジメント)→ ティーチング(分かりやすく伝える・双方向に話す)。

→ 職場実践:学んだ育成スキルをメンバーに対して実践。個別課題への取り組みを継続。

3

チームビルディング(3日目・リモート半日)

職場実践の振り返りからスタート。コーチング(安心・質問テクニック)→ 定着(トランスファー)→ 課題解決(分析による成果向上)→ オリジナル戦略づくりの成果発表。

→ 成果発表:3サイクルの集大成として、自分のチームに向けたオリジナル戦略を発表・共有。

この設計で注目すべきは3つの工夫です。まず、1日目を対面の終日研修にしてモチベーションを一気に高めていること。次に、育成スキルの部分(2日目・3日目)をリモート半日にすることで、ハイブリッドワーク環境でも無理なく参加できるようにしていること。そして、研修と研修の間に職場実践を挟むことで「研修で学ぶ→職場で試す→次の研修で振り返る」という体験学習サイクルを構造的に組み込んでいることです。管理職研修を設計する際は、「1回の研修で全部教える」のではなく、研修と実践を交互に配置する設計を検討してみてください。

事例7:メンバー育成のためのコーチング|少人数向けマイクロラーニング×個別コーチング

新任管理職が数名しかいない場合、集合研修では一人あたりのコストが高くなり、公開講座では自社の業務課題と研修内容が一致しないという問題が生じます。この事例では、限られた予算を有効に使うために、マイクロラーニング(5分映像)と個別コーチングを組み合わせた設計を採用しています。

CASE STUDY:新任管理職育成 ― 集合研修ではなくマイクロラーニング×個別コーチングで解決

状況

対象となる新任管理職が数名しかおらず、集合研修では一人あたりのコストが割高。公開講座は業務課題と一致しない。求められているのはメンバーの成長支援とコーチングの実践力。

結果

限られた予算で、個々の課題に合った育成を実現。プロコーチのコーチングを受けることでコーチングの価値を体感し、自分のメンバーにも実践できるようになった。

やったこと ― 5カ月間の体験学習サイクル

STEP 1

映像学習

5分映像で育成テーマを学ぶ(10テーマ)

STEP 2

職場実践

学んだ内容をメンバーに対して実践

STEP 3

個別コーチング

月1回20分、プロコーチと振り返り・改善

このサイクルを5カ月間繰り返して行動変容を定着

映像テーマ(10本)

キャリアマネジメント/ティーチング/コーチング/モチベーション/フォロー/問題解決/1on1ミーティング/ストレングスレビュー/タスクマッチング/ネガティブフィードバック

コーチング20分の流れ

テーマ確認 → 取り組み内容 → 進捗状況 → うまくいったポイント/障害 → テーマ以外の気づき → 次のステップ

設計のポイント:「コーチングを教える」のではなく「コーチングを受ける体験」をさせることで、コーチングの価値を実感させている点が秀逸です。受ける側の体験があるからこそ、自分のメンバーに対しても実践できるようになります。

この事例は、対象人数が少ない場合の研修設計の考え方として参考になります。「集合研修ありき」で考えるのではなく、マイクロラーニングで知識インプットを効率化し、浮いた予算を個別コーチングに振り向けるという発想の転換です。目的を明確にして絞り込み、一人ひとりの業務課題に直結した育成をすることで、少ない投資で高い成果を得られています。

事例8:後継者育成のマインドセット|6カ月の育成プロジェクト

定年前の社員が持つ専門知識やノウハウを次世代に引き継ぐための後継者育成プロジェクトです。多くの企業で後継者育成が不十分なまま、数年以内に社員の退職とともに知識が消えてしまうリスクを抱えています。この事例では、最初のステップとして「後継者を育てたい」というマインドセットの形成に重点を置いています。

プログラムは6カ月間で構成されています。1カ月目のキックオフでは「15年後に会社で求められていること」を考えさせ、そこから逆算して「必要なリーダーは誰か」を定義させることで、後継者をつくる必要性を実感させます。続いて、成長支援テクニック(ティーチング・コーチング)を学び、動機付けの手法を身につけ、課題解決の方法を実践します。毎月の個別コーチングと職場実践を挟みながら進行し、最終月に経営層への成果発表で締めくくります。

設計上の重要なポイントは「マインドセットから始める」という順序です。育成テクニックを先に教えても、「自分はまだまだ現役だから後継者は不要」という意識が変わらなければ行動につながりません。まず「育てたい」という気持ちを醸成し、そのうえで具体的な手法を教え、経営者の巻き込みによって本気度を担保する。この3層構造が、後継者育成プロジェクトを成功させる設計の基本形と言えます。

Part 2 セミナー映像:マネージャー・管理職育成編

上記3事例の詳細は、セミナー映像でご覧いただけます。各事例のプログラム設計の背景と成果について解説しています。

グローバル人材育成編|3つの研修事例

第3部では、グローバル人材育成に関する3つの事例を紹介しています。45分の講演から12週間の長期プログラムまで、投資規模も対象レベルもまったく異なる3事例ですが、共通しているのは「英語力そのものを上げる」ではなく「英語を使ってビジネスを進める力を鍛える」という設計思想です。

3事例の比較 ― 対象レベル×投資規模×ゴール

9

アレルギー解消講演

対象

全社員(英語初級者中心)

期間

45分(単発)

ゴール

グローバルへの心理的ハードルを下げ、次の研修への意欲をつくる

投資:小|まず第一歩を踏み出したい企業向け

10

グローバル実践力強化

対象

実務担当者(中級レベル)

期間

10週間

ゴール

ミーティング・プレゼン・ネゴを英語でこなせるレベルに到達

投資:中|事前・事後の実力診断で成長を数値化

11

グローバルマネジメント

対象

マネージャー(上級レベル)

期間

12週間(3ステージ)

ゴール

英語でのネガティブフィードバックや困難な会話まで対応できる

投資:大|反転学習+講師2名体制の個別演習

選び方のヒント:自社のグローバル化の段階に合わせて選択できます。まず事例9で全社の意識を変え、次に事例10で実務担当者を鍛え、さらに事例11でマネージャーの英語マネジメント力を仕上げる、という段階的な導入も効果的です。

事例9:グローバルアレルギーを解消する45分講演

海外売上比率が高まり従業員の半数以上が海外籍になった企業でも、国内の現場メンバーの中にはグローバル意識が低く、英語アレルギーを持っている人が少なくありません。この事例では、全社員向けに45分のグローバルマインド講演会を実施しています。本格的なスキル研修ではなく、「軽めの第一歩」として位置づけているのがポイントです。

プログラムは前半22分の異文化理解と後半17分の英語発想転換で構成されています。異文化パートではハイコンテクスト・ローコンテクスト文化の違いを解説し、日本文化の強みを持ち上げることで受講者の心理的安全性を確保します。英語パートでは文法や単語ではなく「日本語の発想を英語に転換するスイッチ」(動詞中心発想・動作動詞の活用・主語の決定)を教え、学校英語とは異なるアプローチでモチベーションを高めています。たった45分でも、異文化への関心を高め、英語に対する心理的ハードルを下げる効果があります。

事例10:英語を使って仕事を進める力を高める|10週間のグローバル実践力強化

外国人と英語で業務を行う必要性が急激に高まっている企業で、短期間で社員のグローバル実践力を鍛えるための10週間プログラムです。最大の特徴は、研修の前後に「グローバル人間ドック」という実力診断を実施し、成長を可視化している点です。前半5週間ではロジック(論理的に伝える力)を、後半5週間ではミーティングとネゴシエーションのスキルを、それぞれ半日セミナーでインプットした後、外国人講師との少人数グループレッスン(90分×週1回)で実践演習を重ねます。

設計上のポイントは、語学力ではなく「グローバル実践力」に焦点を当てていることです。テクニックを日本語でインプットして効率よく教え、英語での演習で「分かる」を「できる」に変える。受講者のレベルに合わせたグループ分けで個別最適化し、3カ月以内で業務レベルのグローバル実践力に到達できた実績があります。

事例11:グローバルマネジメントスキルを徹底的に鍛える|12週間の3ステージプログラム

上級レベルの英語力があっても「日本語ならできるが英語だと…」という壁を抱える日本人マネージャー向けの強化研修です。12週間を3つのステージに分け、段階的にスキルの難易度を上げていきます。Stage 1(1〜4週目)ではストーリーテリング・プレゼンテーション・存在感といったリーダーとしての発信力を鍛えます。Stage 2(5〜8週目)ではコーチング・動機付け・育成フィードバックなど、外国人部下を育成する実践スキルに取り組みます。Stage 3(9〜12週目)では、ネガティブフィードバックや困難な会話という最も難しい場面に特化した仕上げを行います。

各ステージの構造は共通で、半日セミナーで基本テクニックをインプットし、その後3週間、毎週「自己学習 → 理解度確認(20分)→ 個別演習(55分)」のサイクルを回します。マイクロラーニングでインプットを効率化し、講師2名体制の個別演習で一人ひとりにフィードバックする「反転学習+個別対応」の設計です。「語学力はあるがマネジメントスキルが英語でできない」という課題を抱える企業にとって、具体的なアプローチの参考になるはずです。

Part 3 セミナー映像:グローバル人材育成編

上記3事例の詳細は、セミナー映像でご覧いただけます。45分の講演設計から12週間の長期プログラムまで、グローバル研修の多様なアプローチを解説しています。

グローバル人材育成の全体設計と対象別アプローチについて、体系的に解説した記事もご用意しています。

▶ グローバル人材育成の進め方を読む▶ グローバル研修のご相談はこちら

コミュニケーション編|3つの研修事例

第4部では、営業職向けのコミュニケーション研修、ハイブリッドワーク時代の影響力強化、ミーティングファシリテーションの3つの事例を紹介しています。いずれも「知識を教える」のではなく「研修時間内にできるレベルまで仕上げる」ことを重視した設計になっています。

事例12:超実践的な営業コミュニケーション研修

若手営業職は製品説明(一方通行)は得意ですが、顧客ニーズを引き出す双方向のコミュニケーションが弱いという課題を抱えていました。この事例では、半日研修を2回に分けて実施し、研修翌日から職場で使えるレベルまで仕上げています。

CASE STUDY:営業コミュニケーション研修 ― 半日×2回で「翌日から使える」レベルに仕上げる

状況

若手営業職は一方通行の製品説明は得意だが、顧客ニーズを引き出す双方向の対話が弱い。営業職は多忙で研修後の定着フォローに時間が取れないため、研修時間内にある程度のレベルまで仕上げる必要がある。

結果

自社の製品・営業シーンに完全にカスタマイズした演習により、短い研修時間でも「使える」レベルに到達。研修翌日から職場で実践できる状態で送り出せた。

やったこと ― 演習を自社業務に完全カスタマイズ

STEP 1

テクニック解説

ACTIVE・QUESTION・SUMMARYの3つのロジックを教える

STEP 2

汎用演習

一般的な題材で基本の型を練習

STEP 3

自社業務演習

自社製品パンフレット・自社シチュエーションで実践

STEP 4

総合演習

すべてを組み合わせた実践ロールプレイ

設計のポイント:テキストと演習の題材を実際の業務に近い内容にカスタマイズし、講師(スキル専門)と人事(自社業務の専門)のコラボで研修を運営。「使う場面を研修で再現する」ことが短期間で成果を出す鍵です。

この事例から学べるのは、「演習の題材を自社業務にどれだけ近づけるか」が研修効果を左右するという点です。汎用的な演習だけでは「分かった」で終わりますが、自社の製品パンフレットを使い、自社の営業シーンを再現した演習であれば、受講者は「この場面で使えばいいんだ」と具体的にイメージできます。研修後の定着フォローに時間が取れない職種ほど、研修時間内での仕上がりが重要になります。

事例13:ハイブリッドワーク時代に合った影響力強化研修

影響力や人を巻き込む能力は以前から求められていましたが、リモートワークやハイブリッドワーク環境では、人間関係構築ができていない中でメールやチャットだけで相手を動かす必要があり、その難易度はさらに上がっています。この事例では、既存プログラム「相手が動きたくなる研修」をハイブリッド時代に合わせてリニューアルしています。

研修の核となるフレームワークは「相手が動きたくなる5つの切り口」です。Level 1「時間があるから」、Level 2「簡単だから」、Level 3「重要だから」、Level 4「やりたいから」、Level 5「あの人だから」。各レベルをケーススタディとグループワークで学びます。リニューアルのポイントは3つあります。ケースの中にリモートとハイブリッドワークの例を入れたこと、口頭スキルだけでなくライティング(メール・チャット)のコツも追加したこと、そして人間関係構築ができていない前提で設計したことです。「相手中心に考える」というコアコンセプトは変えずに、場面設定を現代のワークスタイルに合わせることで、実践的な研修に進化させています。

事例14:ハイブリッドワーク時代のミーティングファシリテーション強化研修

10年以上実施していなかったミーティングファシリテーション研修ですが、近年ニーズが急増しています。背景には、若手社員は対面会議の経験が少ない、良いファシリテーションのロールモデルがいない、多様なメンバーとのコミュニケーションが苦手、忙しい中でより効率的な会議進行が求められている、といった変化があります。

START|良いスタートを切る

目的を伝える、流れを説明する、ペースをつくる、メンバーを参加させる。会議の最初の5分で場をつくるスキル。

GUIDE|内容を良くする

内容を確認する、広げる、深める、整理する。発言を整理して視野を広げさせ、深く考えさせるスキル。

CONTROL|進行を良くする

プロセスを修正する、フォーカスを修正する、難しい参加者に対応する。よく起こる問題を乗り越えるスキル。

このSTART・GUIDE・CONTROLの3フレームワークを、1日研修の中で一つずつ練習し、最後に総合演習で組み合わせて使う流れです。設計上のポイントは、演習中心でないと身につかないという前提に立っていること、事前課題でどのようなファシリテーションの場面と課題があるかをヒアリングして研修内容に反映していること、そして性格に合わせたファシリテーションスタイルを提示していることです。たった1日の研修でもスキルが明らかに上がるのは、フレームワークがシンプルで覚えやすく、かつ演習で「できた」体験を積めるからです。

Part 4 セミナー映像:コミュニケーション編

上記3事例の詳細は、セミナー映像でご覧いただけます。営業コミュニケーション、影響力強化、ファシリテーションのそれぞれについて、プログラム設計の背景と工夫を解説しています。

イノベーション編|2つの研修事例

第5部では、イノベーション人材育成に関する2つの事例を紹介しています。「イノベーション」という言葉は抽象的になりがちですが、ここで紹介するのはどちらも「研修期間中に受講者が実際のビジネス課題で成果を出す」ことを前提にした実践型のプログラムです。

事例15:将来のニーズ予想からバックキャスティングできる人材の育成

早期選抜者向けの次世代リーダー研修の中で、2040年のビジョンを描き、求められるニーズを想定し、そこから逆算して今やるべきことを決める力を身につけさせることが目的です。3カ月間のプログラムで、キックオフ研修、ディスカッション、高校生との合同研修、個別コーチング、成果発表を組み合わせています。

この事例の最大のユニークポイントは、インターナショナルスクールの高校生(Z世代=2040年の想定顧客)との合同研修を組み込んでいることです。受講者はまず未来のメガトレンドや業界動向、Z世代の特徴を学んだうえで、実際にZ世代の高校生と対面で議論します。抽象的なトレンド分析を「生きた声」で具体化し、未来に向けた具体的なビジョンと提案を描けるようにする設計です。

設計上のポイントは、社内の未来研究部署のノウハウを最初から共有すること、学校で研修を開催することで教育の未来について自然に考える環境をつくること、そしてアウトプットとして具体的なプロジェクトと取り組みを求め、最後に上位層向けの成果発表で締めることです。「未来を考える」という漠然としたテーマを、Z世代との直接対話と具体的なプロジェクト化によって実践的な研修に仕上げています。

事例16:現場で即役立つ実践的なイノベーション研修

イノベーション力を高めるための最重要ポイントは、リスクを恐れず挑戦するマインドです。そのマインドを身につけるには、受講者が現場で成功体験を積む必要があります。この事例では、3日間の研修と個別コーチングを組み合わせ、研修期間中に受講者が実際の職場課題に取り組む設計になっています。

CASE STUDY:実践型イノベーション研修 ― 研修中に職場課題で成果を出す

状況

イノベーションが必要だと分かっていても、ほとんどの従業員はイノベーション研修を受けたことがなく、自信も知識も少ない。単発の研修では「面白かった」で終わり、職場での行動変容につながらない。

結果

研修期間中に受講者が実際の職場課題に対してイノベーションを実践し、成果を出すことで自信がつく。即実践・職場実践・個別サポート・成果発表の組み合わせにより、イノベーション力が着実に向上。

やったこと ― 3日間の研修+個別コーチングの構造

1日目:ニーズ×アイディア×アクション

IDEO等の事例を学び、ブレインライティング・欠点列挙法・NM法・強制連想法で自分の職場課題に対するアイディアを大量に出す。最後に1stアクションを決定。

2日目:アクションレビュー+深掘り

職場実践の結果を分析。逆転の発想・達人の知恵・分解の発想・フォト連想でさらにアイディアを磨く。クイックプロトタイプで仮説検証。

3日目:総合演習+成果発表

インタビュー・マッピング・イノベーションタイプ分析の総合演習。最後にビデオプレゼンで成果を発表し、研修期間中の成長と成果を共有。

各研修日の間に職場実践+個別コーチング(20分)を挟み、学びと実践のサイクルを回す

設計のポイント:難しい理論ではなく「簡単ですぐ使える実践的なテクニック」を教え、研修中に受講者の実際の職場課題を扱い、職場実践と個別サポートで成功に導く。成果発表があることで研修が締まり、受講者の自信にもつながります。

イノベーション研修を設計する際に最も重要なのは、「研修で学んで終わり」にしない仕組みです。この事例では、研修の中で職場課題に取り組ませ、研修の間に職場で実践させ、個別コーチングでサポートし、成果発表で成功体験を共有する、という4段階の仕掛けが組み込まれています。イノベーションに対する自信は知識からではなく成功体験から生まれるという考え方が、プログラム設計の根幹にあります。

Part 5 セミナー映像:イノベーション編

上記2事例の詳細は、セミナー映像でご覧いただけます。バックキャスティング型の次世代リーダー育成と、実践型イノベーション研修のプログラム設計について解説しています。

15事例に共通する研修設計の5つのポイント

5つの領域にわたる15の事例を見てきましたが、業種やテーマが異なっても、成果を出している研修には共通する設計原則があります。自社の研修を見直す際のチェックポイントとしてご活用ください。

1

演習中心の設計にする

15事例すべてに共通するのは、講義の時間よりも演習の時間が多い設計です。ファシリテーション研修(事例14)は「演習中心でないと身につかない」と明言し、営業コミュニケーション研修(事例12)は自社の題材を使った演習で「研修時間内にできるレベルまで仕上げる」設計になっています。

自社チェック:研修全体の中で、受講者がアウトプットしている時間は何割ありますか?

2

研修と職場実践をセットにする

管理職研修(事例6)、コーチング研修(事例7)、イノベーション研修(事例16)など、成果を出している事例の多くが「研修→職場実践→研修」のサイクルを組み込んでいます。単発の研修で終わらせず、学んだ内容を現場で試し、次の研修で振り返る体験学習サイクルが行動変容の鍵です。

自社チェック:研修と研修の間に「職場で試す→振り返る」仕組みがありますか?

3

受講者の個別課題を研修の中で扱う

営業研修(事例12)では自社の製品パンフレットを演習素材に使い、イノベーション研修(事例16)では受講者の実際の職場課題をテーマに設定しています。汎用的な演習だけでは「分かった」で終わりますが、自分の業務に直結する題材を使うことで「明日から使える」研修になります。

自社チェック:演習の題材は受講者の実際の業務にどれだけ近いですか?

4

成果発表で締めくくる

管理職研修(事例6)、グローバル集中研修(事例4)、後継者育成(事例8)、イノベーション研修(事例16)、バックキャスティング研修(事例15)など、長期プログラムの多くが最終日に成果発表を設定しています。成果発表は受講者のモチベーションを高め、上位層の巻き込みにもつながります。

自社チェック:研修の最後に、受講者が学びと成果を言語化する機会がありますか?

5

対象と目的に合わせて形式を最適化する

内定者には半日の軽量プログラム(事例1)、少人数の新任管理職にはマイクロラーニング×個別コーチング(事例7)、グローバルマインドの第一歩には45分講演(事例9)と、対象と目的によって最適な形式はまったく異なります。「集合研修ありき」ではなく、目的から逆算して形式を選ぶ発想が重要です。

自社チェック:「集合研修」以外の形式(マイクロラーニング・個別コーチング・短時間講演など)を検討していますか?

これら5つのポイントは、特定の研修テーマに限った話ではありません。新入社員研修でも管理職研修でも、グローバル研修でもイノベーション研修でも、成果を出す研修に共通する設計原則です。自社の研修プログラムを見直す際に、この5つの視点からチェックしてみることをおすすめします。

参加者の声

フォーラム当日のアンケートから、掲載許可をいただいた参加者の声をご紹介します。

★★★★★

カリキュラムの時間配分まで開示されていて、自社に当てはめやすかった

この手の研修会社の事例紹介には珍しく、かなりボリューミーで自社に当てはめる際に参考になりやすかった。ポイントだけではなく、カリキュラムの建付け・時間配分まで開示いただいたので、具体的な強弱のポイントも把握でき、イメージもしやすかった。

★★★★★

研修の個別化が洗練されてきている印象

個別化が洗練されてきているような印象を受けました。受講者にとって「私のための研修」みたいな特別感はいいですね。

★★★★★

事例中心で分かりやすく、自社に展開しやすい

事例を中心に内容が分かりやすく、自社に展開しやすいと思った。

★★★★★

個別カリキュラム+eラーニング+成果発表のパッケージが参考に

実際に当社でも個別カリキュラムを作成し、イーラーニングも活用しながら、最後は成果発表というパッケージを内製化して運営していたため、とても参考になりました。

★★★★★

色々な工夫がされている研修があり、研修設計をするときの参考に

色々な工夫されている研修があり、研修設計をするときの参考となった。

★★★★★

個人別にカスタマイズした能力開発の最終形態を知ることができた

個人別にカスタマイズした能力開発ができる仕組みは育成の最終形態かなと思っていたが、今回とてもチャレンジングな取り組みをされ、それを実現できたことを知ることができたのはとてもよかったです。

★★★★★

短い時間でわかりやすく、インパクトある研修を作っていることが参考に

短い時間でわかりやすく、インパクトある研修を作っていることが参考になりました。

★★★★★

導入の仕方や進め方には共通した要素がある

アンラーニング/リスキリングと捉えるとコンテンツは変わっても導入の仕方や進め方には共通した要素があると感じました。

フォーラム当日のテキスト資料(全26ページ)を無料で公開しています。15事例のプログラム設計・時間配分・ポイントを手元で確認できます。

▶ 無料テキスト資料をダウンロードする▶ お問い合わせ

よくある質問(Q&A)

Q1. フォーラムで紹介された事例は、自社でも導入できますか?

はい、すべての事例は実際の企業で導入・実施されたプログラムをもとにしています。業種や企業規模に合わせてプログラムをカスタマイズできますので、まずはお問い合わせください。各事例のプログラム設計の詳細は、テキスト資料(全26ページ)でもご確認いただけます。

Q2. 研修設計を依頼する場合、どのような流れになりますか?

まずヒアリングで貴社の育成課題・対象者・期間・予算をお伺いし、最適なプログラムをご提案します。フォーラムで紹介した事例のようにゼロからカスタマイズすることも、既存プログラムをベースに調整することも可能です。ヒアリングからプログラム設計、実施、効果測定まで一貫してサポートします。

Q3. 新入社員研修と管理職研修など、複数のテーマを同時に相談できますか?

もちろん可能です。アイディア社はイノベーション、グローバル、コミュニケーション、リーダーシップ、人材育成の効果向上の5つの領域をカバーしており、階層別(新入社員〜シニアマネージャー)の研修設計にも対応しています。複数テーマを一貫した設計思想でつなぐことで、研修体系全体の効果を高められます。

Q4. 研修の効果測定はどのように行いますか?

研修の目的に応じて、受講者アンケート(満足度)、理解度テスト、行動変容の追跡、ビジネス成果の測定など、複数のレベルで効果測定を行います。グローバル実践力強化研修(事例10)のように、研修前後に実力診断を実施して成長を数値化する方法も効果的です。

Q5. テキスト資料やセミナー映像はどこで入手できますか?

テキスト資料(全26ページ)はこちらのページから無料でダウンロードいただけます。セミナー映像(全5パート)は本記事の各セクション末尾に埋め込んでいますので、気になるパートからご覧ください。

研修設計のご相談・テキスト資料のダウンロード

本記事で紹介した15の研修事例は、いずれもアイディア社が企業の個別課題に合わせて設計・実施したプログラムです。「自社の研修をもっと効果的にしたい」「どの事例が自社に合うか相談したい」という方は、お気軽にお問い合わせください。

研修設計のご相談・テキスト資料のダウンロード

フォーラムで紹介した15事例のプログラム設計・時間配分・ポイントをまとめたテキスト資料(全26ページ)を無料で公開しています。また、研修プログラムの設計・カスタマイズについてのご相談も承っております。

お問い合わせはこちら テキスト資料をダウンロード

「わかった」で終わらない。「できる」ようになる。
研修内容を実践で活かし、徹底した定着フォローにより職場で成果を出す

演習中心の飽きさせないダイナミックな研修

人材育成、企業研修に関するお問い合わせはこちらからどうぞ

WEBサイトに掲載されていない研修も多数ございます。
最適なご提案をさせていただきます

03-5368-0890
メールフォームからのお問い合わせはこちら
メルマガ登録
無料レポートダウンロード
Copyright IDEA DEVELOPMENT INC.
All rights reserved.
TOPへ