リモート新入社員研修の実施結果から見えてくる現状と今後 〜 NOW & NEXT 〜
新入社員が入社して早や2週間が経とうとしています。
新型コロナウイルスの影響で、今年の新入社員研修は大きな変容を迫られました。
そこで今回のブログでは、人材育成担当の皆さんがこれから想定しておいたらいいことと、また直近の新人研修に関しては、これから配属までの期間で「こんな事ができたら意味があるかも」といった手法をご提案してみたいと思います。
コンテンツは2つのビデオファイルで構成されています。
・イントロダクション(約2分)
・NOW & NEXT(約10分)
1つ目のビデオは、イントロダクションとして、このブログを配信しようと思った背景をお伝えしています。
新型コロナウイルスの影響で、人材育成担当として今まで経験したことがないことに直面すると、どうしても負担やストレスが付き纏ってしまいます。それでも、今後に起こりうることや、対応策のヒントを皆さんと共有してイメージしておけば、少しはリラックスして向かい合うことができるのではないでしょうか。
2つ目のビデオは、NOW & NEXTと称して、<NOW>今年の新入社員研修で起こったハプニングからの学び、<NEXT>これから配属までに期間が空いてしまった場合にできそうなこと、をお伝えする内容になっています。具体的な内容は以下のとおりです。
<NOW>
■やってみてわかったリモート研修の留意点
・環境の準備:ある程度容量に余裕がある通信環境、イヤホンマイク、
撮影用カメラと照明、テクニカルサポート要員の配備
・講師の役割:講義中心の部分は予め映像化、メイン講師と演習講師の連携・
事前トレーニングの実施
・演習のコツ:テンポよく運営するためのワーク数やグループ人数
■やってみてわかったリモート研修の効果
・講義や解説に対する集中力は意外と高い
・演習などのグループワークには積極的に参加してもらえる
・個々人の繰り返し演習よりディスカッションやワークに向いている
<NEXT>
ひとまず新入社員の導入研修が一区切りした頃かと思いますが、それでもすぐに配属先での受け入れができず、自宅待機期間が継続してしまうケースが多いように聞いています。これをどのように対処したらいいかお困りのようでしたら、その候補として以下の4つの切り口を参考にして、ご検討してはいかがでしょうか。
1)アウトプット重視の研修
リモート化にシフトし、制約が多いなかで研修を行った結果、Inputに偏りがちになってしまう傾向にあります。そこで、Inputで得たことを、仮想のビジネス場面で活用/発揮し、主体的に取り組めるアウトプット重視の研修を提案します。
内容:仮想のビジネスの場面を設定し、オンライン上の数名単位のグループ別で実施
(1)クライント理解
(2)ニーズ分析
(3)ソリューション
(4)提案書作成
(5)プレゼンテーション
2)公開コース
各種教育ベンダーが提供するリモートコンテンツに参加し、学びや気付き、スキルやマインドの定着に向けた活動もおすすめします。その際にやったほうがいいことは、一方通行の配信教材ではなく、
(1)コンパクトなインプット
(2)演習中心の自己学習
(3)具体的な成果物の提出
(4)参加メンバー間の共有
(5)講師からの個別フィードバック
などが、バランス良く設計されている公開コースをおすすめします。
3)自己学習+α
自宅待機中を自己学習と捉え、新入社員に教材を提供している企業様もあると聞きます。
とても重要なのが、提供している教材がストーリーになっているかどうか、進捗状況が理解できているか否かのチェック機能が働いているかどうかです。そのためにアイディア社がサポートできそうなことは以下のとおりです。
(1)講師支援(演習パートにおけるスキルやマインドの定着化)
(2)社内講師トレーニグ(効果的なデリバリーと適切な介入)
(3)全体設計
4)特別プロジェクト
違う観点から考えると、今年の新入社員は、リモートネイティブと捉えることができ、それを特徴や強みとして活かすこともできるかもしれません。
この状況を逆手に取り、以下のような取り組みを行うと、業務への参画意識や、同期間での関係構築に役立つのではないのでしょうか。
(1)リモート会議のサポート
(2)リモート会議の議事録
(3)リモートワークの調査 等
この新型コロナウイルスのおかげで、たくさんのお客様から我々アイディア社にご相談をいただきました。その分、多少なりとも筋肉がついた部位もあると思いますので、どうぞお役立てください。