グローバル人材の育成を本気で考えている企業のためのセミナーを行いました。Global Skills Forum 2018レポート
今年も企業の人材育成ご担当者様向けに、グローバル人材の育成を共に考える無料セミナー「GLOBAL SKILLS FORUM 2018」を開催しました。当日の模様をフォトムービーとレポートでご紹介します。
- セミナー名称:GLOBAL SKILLS FORUM 2018
- 開催日時:2018年8月2日(木)10:00~17:00
- 会場:御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター
- 参加者数:67名
Global Skills Forum 2018レポート
グローバル人材育成に関する話題は、数年前まで大変ホットなトピックスでした。しかし最近は働き方改革、生産性の向上、新人・若手社員の早期戦力化などに注目が集まり、グローバルスキル強化に対する熱がやや冷めてきたような感があります。
だからといってグローバルスキルの重要性が低くなった訳ではありません。今回、弊社は「グローバル人材育成を最適化しよう」というスローガンのもと、グローバルスキル育成の大切な基本、最新のトレンド、成功のポイント、ニーズマッチングというテーマにそって参加者の皆様とともに考えてみました。
【スケジュール】
Part 1:大切な基本(BASE)
1.1 プランニング
1.2 IT
1.3 コミュニケーション
1.4 マネジメント
Part 2:最新トレンド(TREND)
2.1 海外赴任者向けフォロー施策
2.2A グローバルチーム会議を成功させるサポート
2.2B グローバル×イノベーション
2.2C グローバル×深い気づき
Part 3:成功ポイント(POINT)
3.1 グローバル実践力強化
3.2 海外研修
Part 4:ニーズマッチング

<会場入り口>
Part 1:大切な基本(BASE)
- 島ごとに分かれた各グループで自己紹介を兼ねてグローバル人材育成の基本的な考え方に関する〇✕△クイズをディスカッションしながら答えていただきました。

<〇✕△クイズをするみなさん>
1.1 プラニング
- 20年前までのグローバルスキル研修は語学力の強化を中心としたシンプルなものでした。しかし最近のIT技術の進歩により20年前には考えられなかった学習方法やがニーズが生まれてきました。それらをどのように選択し、会社の中で活かしていくのかを考えるヒントとして、弊社が用意した「グローバル人材育成ポートフォリオシート」に、現在取り組んでいる項目と3年先をめどに将来取り組んでいきたい項目にチェックしていただき、本日のセミナーの目的を明確にしていただきました。
1.2 IT
- アプリを導入する際に注意すべき3つのポイントを紹介しました。アプリは便利ですが、受講者にしっかり使ってもらうためにはそれなりの準備が必要です。当社がおすすめしている実際の英語学習アプリを例に、実際の準備物であるアプリを使用するための動画を紹介しました。
- 語学学習の具体的な学習メソッドについて紹介しました。スカイプ英会話をうまく活用するヒントは、質より量、基本を押さえる、フォローアップに使う、という3点です。
1.3 コミュニケーション
- 語学力=実践力ではありません。グローバルスキルを向上させるには、語学力と実践力の2軸で考える必要があります。語学力はTOEICの点数で評価できますが、実践力を正確にアセスメントするには、実際のビジネスシーンに則した環境で行う必要があります。弊社のグローバル人間ドック®は、たった1日で実践力を判定し、その日のうちにフィードバックする優れたプログラムです。
- 弊社が計測した約1000名近くの語学力と実践力のビフォー・アフターのデータを各テーブルで見ていただき、グループディスカッションを通してどのような傾向があるのか理解していただきました。

<グローバル実践力強化研修の紹介>
1.4 マネジメント
- グローバルマネジメントは「国内」マネジメントと全く別物ではありません。研修では、まず国内外共通の要素をしっかりおさえ、その上でグローバルならではの部分を特定してアプローチしていく方法が効果的です。
- 異文化理解研修のポイントは、日本人上司と外国籍の部下をソフトランディングさせることです。日本人上司は外国籍の部下へのローコン対応を学び、外国籍の部下は、日本人上司へのハイコン対応を学びます。他にも、権力格差の大小、個人主義と集団主義、全体重視と詳細重視などの違いを研修で理解していきます。
Part 2:最新トレンド(TREND)
2.1 海外赴任者向けフォロー施策
- 海外赴任者のフォローはほとんどなされていないのが現状です。そこで、海外赴任者の育成課題とその解決ヒントを紹介しました。具体的には弊社が提供している、忙しい海外赴任者の負担にならないようにひと月かけてリモートでフォローしていく施策の提案を行いました。
2.2 グローバル+α
- グローバル人材育成という課題に向き合う時、別の要素を掛け合わせることで効果の高い研修が生まれます。ここでは3つの切り口で最新トレンドの事例を盛り込みながら、問題・課題と解決のヒントを紹介しました。
2.2A グローバルチーム会議を成功させるサポート
- グローバルチーム会議とは、部門毎に全世界のリーダークラスを集めて行うような会議のことです。グローバルチーム会議でどうしても陥りがちな落とし穴、それぞれの問題点、そして問題点ごとに解決のヒントを紹介しました。
2.2B グローバル×イノベーション
- イノベーションを起こすためには広い視野、多様な考え、数多く幅広いアイディア、新鮮な切り口、様々な物事の見方などが必要です。しかし日本人だけではこのような多様性が生まれにくいのが現実です。そこに複数の外国人を入れると効果的なイノベーション活動が行えます。ここでは、アイディア出しのワークショップの例や海外研修の例を紹介しました。
2.2C グローバル×深い気づき
- 会議室とホテルを往復するだけの海外研修はたいへんもったいないです。国内ではできない、海外ならではの研修を行うことで受講者にとって深い気づきが得られるのが海外研修の最大のメリットなのですから。現地で未知の体験をすること、異文化と触れ合う体験をすることによって、受講者のマインドが大きく変わります。ビジネス英語力、グローバル実践力の向上にもつながる弊社の海外研修「The Best of Global Business in Shingarore」の例を紹介しました。

<海外研修の紹介>
Part 3:成果のポイント(POINT)
3.1 グローバル実践力強化
- Part 1で紹介した弊社のグローバル人間ドック®で実践力ポイントが0.86(受講者本人が仕事が楽になったと思えるレベルが+0.5、周りの人から別人だなと言われるレベルが+1.0)上がる弊社のグローバル実践力強化研修を紹介しました。このプログラムは15週間にわたって行うもので、研修の前後にグローバル人間ドック®を受けてどのくらい実践力が上がるかをアセスメントするものです。
- 会場ではグループワークができる島形式の机配置の他に、シアター形式の場所を設置しました。先のセッションの後、シアターエリアに参加者全員が移動し、弊社のグローバル実践力強化研修を導入いただいているオリンパス株式会社人事本部教育統括部の濱田正晴様に登壇いただき、弊社代表ダーキーがインタビューする形で、濱田様の海外赴任時のご経験、同社で本研修を導入するようになったキッカケ、研修導入のための社内調整の苦労話、本研修の良い点・悪い点などを忌憚なくお話いただきました。また、会場のみなさんからもたくさん質問をいただき、とても盛り上がったセッションでした。(濱田様 ありがとうございました!)

<オリンパス(株)濱田様>
3.2 海外研修
- 海外研修を失敗させないポイントは、国内ではできないことを行うことです。弊社の「The Best of Global Business in Shingarore」の例を紹介しながら、海外研修の成功条件について紹介しました。
- グローバル実践力を強化したあと国内にいるだけではもったいない。そこで海外にて手軽にできるのが、国際会議ジャック(弊社の命名)という方法です。国際会議のセッションに出席してその内容を要約して動画やプレゼン形式のレポートにしたり、展示企業担当者やセッションスピーカーと積極的に名刺交換してコミュニケーションをとったりする方法です。向上したグローバルスキルをさらに磨き上げる良い方法です。
- グローバルエグゼクティブに必要なソーシャルスキルを強化するプログラムを紹介しました。ビデオで日本人にありがちなダメな様子を見ていただき、どのようにソーシャルスキルを強化させていけばよいか、具体的な研修例を示しながら紹介しました。
Part 4:ニーズマッチング(PORTFOLIO)
- ポートフォリオシートに個人個人で記入していただき、部屋の奥に用意された大きなシートに現在実行していること、今後やっていきたいことのシールをはっていただきました。
- 最後のセッションは、今日1日情報シャワーを浴びた頭を整理する意味で、2人組のペアになっていただき、今日学んだこと、気がついたこと、会社の帰って実践したいことなどを、お互いにシェアしてもらいました。

<シェアをするみなさん>
最後に私たちアイディア社からいくつかのお知らせをさせていただき、セミナーを終了しました。

<御礼のご挨拶>
参加いただきましたみなさま、朝らか夕方まで長時間にわたり本当にありがとうございました。
今回どうしても都合が合わず参加できなかった方や、このレポートを読んでもっと詳しく話を聞いてみたいと思われた方は、遠慮なく弊社までご連絡ください。
ご連絡はこちらから
https://ide-development.com/contact/