リモート講師スキルの概要
最近お客さんに良く聞かれることは、「リモート研修ってどうやれば上手くいくの?」ということです。今日は、そのリモート研修の講師スキルを「こうやれば上手くいく」という3つの切り口でお伝えします。
切り口1:セッティング
最も重要なのは音声や音質で、
・静かな場所
・コールセンターのようなヘッドセット(スティックマイクがおすすめ)
・カメラ(PCカメラなどではなく、ビデオカメラなど)
を準備することです。
次に重要なのが、
・照明
・2つのモニター(話ながら自分は何をやっているのかを見る、チャットをきちんと見る)
・有線LAN(通信が安定する)
・適切な背景(無駄なものがない)
です。
セッティングを上手くやったからといって、リモート研修が上手くいくとは限りませんが、ここで失敗すると絶対に上手くいかないので、しっかりセッティングすることから始めましょう。
切り口2:プレゼンテーション
講師のプレゼンテーションや解説で重要なのが、
・カメラ目線
・スムーズなPC操作(画面切り替えなど)
です。
受講者が迷わないよう、スムーズに進行することがポイントです。
それ以外に、
・簡潔で分かりやすい説明
・画面上でも人を惹きつけるエネルギー
があればさらに良いと思います。
ただし、これを全部ライブでやるのはそう簡単ではないので、おすすめする方法として、解説部分は予め映像ファイルを作成して使うことです。
切り口3:ファシリテーション
リモート研修と聞いたときに、多くの人がイメージするのが「講義」です。ただ、これはとてももったいなくて、リモート研修でも「演習で受講者たちを巻き込む」、「受講者たちを参加させる」ための色々な方法があります。
例えば、
・ブレイクアウトルーム
・チャット
・アノテーション(注釈やタグ付け)
・投票、アンケート
重要なポイントは、それぞれをどんなタイミングで使うのかを事前に考えて全体設計すること。特にブレイクアウトルームは、行く前の指示出しが分かりやすくないと、みんな混乱するのでフォローが大変です。おすすめの方法は、ブレイクアウトルームに入ったときに、実際に何をやるのかをイメージさせるために、先にイメージ映像を見せることです。そして、演習中は各部屋に回って、受講者をフォローするようにしましょう。
まとめ
リモート講師スキルは、皆さんが思うほど難しくありません。
今回お伝えしたように、「1.セッティング」、「2. プレゼンテーション」、「3. ファシリテーション」、この3つを押さえることができれば大体上手くいくと思います。
集合研修で「良い講師」と言われる要素は、
・専門性が高い、知識が豊富
・カリスマ性(エネルギーがある)
ですが、リモート研修では、
・ITを活かしたスムーズな進行
・分かりやすい話
ができる人です。
スタイルは少し違いますが、ポイントを押さえればリモート研修でも良い研修ができます。
ぜひ頑張ってください。