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対面集合研修が失敗する4つの原因と解決のヒント

「やっぱり対面でやりたい」——そう思って集合研修を再開したものの、期待していたような盛り上がりが得られず、むしろリモート研修より手応えを感じられなかったという経験はないでしょうか。対面研修に切り替えるだけで受講者が積極的になり、研修効果が上がると思いがちですが、実際にはそれほど単純ではありません。この記事では、対面集合研修が期待通りの効果を出せない4つの根本原因と、それぞれの解決策を整理します。

対面にすれば解決するという思い込みが失敗を招く

対面研修を選ぶ理由として人材育成担当者がよく挙げるのは、受講者同士の横のつながりを強化したい、リモートより積極的に参加してほしい、研修効果を高めたい、受講者の主体性を引き出したい、という4点です。いずれも正当なニーズです。しかし、実施形態をリモートから対面に変えるだけでは、これらの目的はどれも達成されません。

実施形態は「器」に過ぎません。器を変えても、中身の設計が変わらなければ結果は変わりません。それどころか、対面には対面ならではの準備と工夫が必要で、リモート研修に慣れきった状態でそこを怠ると、むしろリモートより低い成果になってしまいます。

では具体的にどこで失敗が起きるのか、4つの原因を見ていきましょう。ハイブリッド研修の難しさについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

原因①:対面=ダイナミックではない

「対面に戻す」と決めた瞬間、多くの人は以前の対面研修を思い浮かべます。しかし、以前の対面研修がどんな内容だったかを冷静に振り返ってみてください。暗い研修室で講師がスライドを延々と読み上げ、小さい文字のスライドを目で追いながら受講者が眠くなっている——そういう光景が多かったはずです。その研修に戻るだけでは、「だるい研修地獄」への逆戻りです。

対面の場を活かすには、プログラムの設計自体を見直す必要があります。具体的には3点の工夫が効果的です。まず演習中心にすることで、講義はプログラム全体の5割以下に抑え、1回の講義は長くても15分にします。短い解説のあとに小さいディスカッション、クイズ、ペアワーク、ロールプレイを入れることで、受講者の集中力と理解度が高まります。次に投影するスライドのインパクトを高めることです。文字に頼らずビジュアルや絵で伝わるスライドにし、フォントサイズは50以上、1枚のスライドを1分以内で説明できる内容に絞ります。そしてアウトプットに重点を置くことです。インプットだけで完結するプログラムではなく、受講者の会話・ディスカッション・グループワーク・ロールプレイ・成果発表などアウトプット中心に設計することで、習得度と研修効果が大きく変わります。

原因②:受講者の期待が高いのに対面受講に慣れていない

リモートワークや遠隔授業が普及した環境で育った若手社員や新入社員にとって、対面での研修は「楽しそう」「新鮮」という期待がある一方で、実際に対面の場でどう振る舞えばいいかわからないという戸惑いも抱えています。期待値は高いのに、その期待に応えるための受講態度・慣れ・スキルが伴っていない状態です。

この状況に企画・運営側が対応するためにできることは4つあります。

まず、受講者として求められることを明確に伝えることです。「質問があれば遠慮なく聞く」「演習に積極的に参加する」「周りの人と自らコミュニケーションをとる」という当たり前に見えることも、慣れていない受講者には言葉にして伝える必要があります。次に、アイスブレイクの時間を十分に取ることです。場が和むまでには思っている以上に時間がかかります。楽しい自己紹介、全員にインタビューするウォームアップ、チームビルディングの演習などを惜しまず入れましょう。さらに、オンラインツールとの橋渡しをすることも有効です。対面に慣れていない分、受講者はオンラインに慣れています。チャットやオンラインツールでウォームアップしてから対面でフォローするような流れがスムーズに機能します。そして、コミュニケーションの場を意図的に設計することです。放置すると休憩中もスマホを見続ける受講者が出てきます。毎朝のチェックインで毎回グループメンバーを変える、夕方の振り返りを新しいペアで行うなど、半強制的に交流が生まれる仕組みを作りましょう。

原因③:講師自身も対面に慣れていない

リモート研修が長期間続いた後、久しぶりに対面研修を担当すると、以前は当たり前にできていたことが意外とできなくなっていることに気づきます。プロジェクターにつながったパソコンで画面共有ボタンを探してしまう、発表時にカメラ目線を意識してしまう、資料の配布を忘れる、ビデオ再生用のスピーカーの準備を忘れる——これらはどれも致命的ではありませんが、積み重なると研修の雰囲気に影響します。

もっと大きな問題は体力です。リモート研修と比べて、対面研修で求められるエネルギーとパワーは全く異なります。複数日連続の対面集合研修を予定している場合は、大きな声を出す練習と、長時間立って動き回れる状態に体を慣らしておくことを強くお勧めします。準備不足のまま臨むと、1日目の後半で想像以上に消耗してしまいます。

事前に研修の進行フローを紙に書き出して確認し、会場設営のチェックリストを作っておくだけで、当日のトラブルを大幅に減らせます。

原因④:環境の制約に対して準備が足りない

会場のレイアウト、音響、参加人数の制約、感染対策上の配慮など、対面研修には現場固有の制約がつきものです。特にスクール形式(全員が前を向く配置)では、受講者同士が顔を見合わせにくく、グループワークの活発さが落ちやすくなります。マイクがない環境では声が届きにくく、大人数の場合に特に影響が出ます。

制約の多い環境でも成果を出すための対策として、マイクを必ず使うことで受講者全員に声が届くようにする、個人ワークを多く組み込んで各自が考える時間を確保する、ディスタンスを保ちながらでも成立するペアワークを増やす、という3点が効果的です。

なお、こうした制約の中で実施するなら、演習中心のリモート研修の方が効果的な場合もあります。対面にこだわるのではなく、事前学習・職場実施・リモート研修を組み合わせた設計を検討することも一つの選択肢です。

対面・リモート・オンデマンドを組み合わせるブレンドラーニングの設計方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

▶ ブレンドラーニングの設計ガイドを見る

対面集合研修が失敗する4つの原因と対策サマリー
#
原因
対策のポイント
1
対面=ダイナミックではない
演習中心(講義5割以下)・ビジュアルスライド・アウトプット重視の設計に変える
2
受講者が対面受講に慣れていない
求められる受講態度を明示・アイスブレイク十分確保・交流の場を意図的に設計する
3
講師が対面に慣れていない
事前に進行フローとチェックリストを作成・体力準備(声出し練習・長時間立位への慣らし)
4
環境の制約への準備不足
マイク必須・個人ワーク多め・ペアワーク活用。制約が大きい場合はブレンドラーニングも検討

対面研修をアップグレードするための視点

以前の対面研修に戻るのではなく、リモート研修で得た知見を活かしながら対面研修をアップグレードする——これが今の時代に求められる発想です。リモート研修で磨かれた「短い解説+すぐ演習」「参加者の反応を見ながら進行する」「アウトプットを引き出す設計」といったスキルは、対面でも必ず活きます。

対面ならではの強みは、受講者同士が物理的に同じ空間にいることで生まれる一体感、講師が受講者の細かい表情や空気感を直接読み取れること、身体を使った演習や体験学習ができることです。この強みを最大限に活かした設計になっているかどうかが、対面研修の成否を分けます。

対面・リモートを問わず、研修設計から当日の運営まで一貫してサポートしています。研修の見直しや新規設計についてお気軽にご相談ください。

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よくある質問

対面研修で受講者が受動的になってしまう原因は何ですか?

最大の原因はインプット(講義)の比率が高すぎることです。受講者が「聴くだけ」の時間が長いと、集中力はすぐに落ちます。講義を全体の5割以下に抑え、ディスカッション・クイズ・ロールプレイなどアウトプットを促す演習を細かく挟むことで、受講者が自然と積極的になります。また「参加することで何が得られるか」を冒頭で明確に伝えることも、モチベーションの維持に効果的です。

アイスブレイクにどのくらい時間をかけるべきですか?

受講者同士がほぼ面識のない場合は、初日の最初の30〜45分をアイスブレイクに充てることを推奨します。短い自己紹介では場が温まりきらないケースが多いです。全員にインタビューして回るウォームアップ、チーム対抗のクイズ、軽い体を動かすゲームなど、会話が自然に生まれる仕掛けを用意しましょう。

会場がスクール形式(全員前向き)の場合でもグループワークはできますか?

できます。隣同士のペアワークや、前後の席で振り返りを行うなど、席を大きく移動しなくても成立する演習形式を設計すれば対応可能です。また、個人ワーク→隣の人とシェア→全体共有という流れも、スクール形式でも機能しやすい定番パターンです。

対面研修の効果を高めたい方へ

「研修は実施しているが手応えが感じられない」「久しぶりの対面研修をどう設計すればいいかわからない」——そのようなお悩みに、IDEA DEVELOPMENTが研修設計から運営まで一貫してサポートします。まずはお気軽にご相談ください。

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