ATD 2026 帰国報告会レポート

ATD 2026
帰国報告会レポート
世界最大の人材育成カンファレンス ATD 2026(ロサンゼルス)から
23セッション・57ページのフルカラーレポート
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レポートの内容
AIと人間の役割分担
AIが人材育成と現場の仕事をどう変えるかを、5つのセッションで掘り下げます。「AIは人を代替するのではなく、生産性を上乗せする層」という視点を軸に、アジャイルリーダーシップ、人間とAIのタスク設計、そして日本企業パーソルキャリアによるAI×講師のハイブリッド営業オンボーディング事例まで、具体的な数値とともに紹介しています。
Key Points
- パーソルキャリア:AIロールプレイ×講師のハイブリッド設計で、トレーナー生産性+126%・トレーナー数19→15・早期顧客対応参入率+3.1%(本レポート唯一の日本企業AI事例)
- Matt Confer(Abilitie):1,111社・4.43億時間の分析から「AIは代替でなく追加の生産性層」。コールセンター5,179名でAI活用により生産性+14%(NBER)
- Josh Cavalier:人間とAIのタスク分担10段階スケールとプロンプト成熟度5段階、エージェント間連携(A2A)まで
- Megan TorranceのAI導入5ステップ、Betty Dannewitzの「テクノロジー誘発インポスター症候群」への対処
AI時代に人が磨くべき力
知識や分析でAIが人を上回る時代に、人が価値を出し続けるための「垂直系の力」を5セッションで掘り下げます。元OpenAIのZack Kassによる未来展望から、マインドとAI活用の関係、アジリティーを高める会話術、フィードバックの問題と解決、笑いと学習定着まで。テクノロジーの裏側で「人間にしかできないこと」を問い直す内容です。
Key Points
- Zack Kass(元OpenAI):AI展開の3ステージ(拡張アプリ→自律エージェント→自然言語OS)と、AI時代を生き抜く5つの対策(強い理念/学び方を学ぶ/自然にふれる/人間らしくある/柔軟に対応)
- Ryan Gottfredson:水平系(知識・分析=AIが代替)と垂直系(自己認識・EQ・マインドセット=人間の価値)。マインド4種が「AIの使い方」そのものを左右する
- Nowack/Mashihi:65〜72%が頻繁なフィードバックを求めるが効果的なのは5人に1人。共感力が高いリーダーほど厳しい会話を避けるリスク。PUSH/PULL 4象限の使い分け
- Justin Hale:アジリティーの高いチームは実行が12倍。全社AI導入が失敗する「5つの会話」/Katie Aldrich:笑いの脳科学と学習定着(10%ルール)
成果につながるリーダー育成
リーダーシップ開発を「研修の実施」から「事業成果への接続」へ引き上げる4セッションです。MSKがんセンターのコンピテンシー連動、Entergyのサクセッションと育成の同時実現、DDIによる開発の4ステージ、データで動かすエンゲージメントまで、いずれも定量成果を伴う実装事例として紹介しています。
Key Points
- Entergy(電力・1.2万名)×DDI:RISE/VOLT/POWER UPの階層別プログラムをサクセッションと連動。チーム生産性+77%・360度評価で各項目+12〜27%・RISE修了者の97%が定着
- DDI(Global Leadership Forecast):「自社リーダーは優秀」と答える経営者・育成担当は40%のみで、20年間ほぼ横ばい。開発の4ステージとROI 300%への道筋
- MSK(米国トップのがんセンター):3レベル×6コンピテンシーを採用・人事評価・研修に全連動。ウェビナー472名参加・NPS 9/10
- Joe Folkman(Zenger Folkman):推測でなく行動で。課題分析と改善実行でエンゲージメント53%→62%、3つの優れた強みでエンゲージメント86%
現場で効く育成と効果測定
大規模・多言語・フロントラインといった「現実の制約」のなかで成果を出す育成施策と効果測定を、9セッションで網羅します。JBSの14カ国語ローカリゼーション、JD Dillonのフロントライン育成、上司の巻き込み、受講者グルーピング設計、3層の効果測定まで、明日からの実務に直結する内容です。
Key Points
- JBS USA(食品最大手・7.5万名):2,400研修を1基盤に統合し14カ国語を同時通訳。入社研修を3日→2日、LMSを14→4、育成6名で6カ月以内に9.2万名分を整備
- JD Dillon:フロントライン管理職の82%が「偶然の上司」・67%が場当たり対応。研修予算の25%(約$89B)を投じても75%が効果を実感せず。Modern Learning Ecosystemで再設計
- Racheal Watts(Georgia Tech):出席率100%を受講条件化して実際に出席率100%を達成。すべてを受講者起点にして多忙な上司の負担を抑える
- Erika Tedesco(CTDI):3層の効果測定(基本→パフォーマンス→インパクト指標)と3つのV(Value/Visibility/Validation)でKPIをスコアリング
レポートの中身をチラ見せ
参加者の声
"グローバルトレンドが全体的に網羅的に把握できてよかったです。リーダーシップ研修や効果測定について情報を収集していた部分もあり、役立ちました。"
人材育成担当
"リーダーシップのセクションで、日本では前時代的と淘汰されつつある階層別教育に回帰しつつあるというのは面白く、自身が担当する研修設計の参考にさせていただきたいと思いました。"
人材育成担当
"AIと人間によるハイブリッド学習の実際的な使い方のイメージがわかりました。Zack Kass氏をはじめとする興味深い講演のダイジェストに触れ、相応に気づきを得られました。"
人材育成担当
"アサーティブコミュニケーションやHumanity、笑いなど、AI時代ならではの人材育成ポイントに加え、リーダーから現場まで幅広いトピックをわかりやすくご説明くださり、大変参考になりました。"
部門研修担当
"360度サーベイをスケールや偏差値で見るのではなく、コメントだけを集めてAI要約し、本人フィードバック・育成に活用するという発表が非常に興味深かったです。"
人材育成関連担当
"AIをどのように使うかから、AIのある世の中で人が人らしい強みを発揮できることが具体的にたくさんあると浮き彫りになってきたことが収穫でした。"
人材育成担当
"凝縮した形でトレンドを確認できて良かったです。AI活用のマインド別傾向など、面白かったです。"
部門研修担当
"AIが進むほど人間性への重要性が高まることを再認識できました。やはり目的と手段のアラインメントが重要ですね。"
人材育成担当
"AI積極活用の御旗をあげて取り組みを始めていますが、テクノロジーに偏った取り組みは失敗してしまうことが認識できました。"
人材育成担当
"研修成果の見せ方や測定方法の話が、特に勉強になりました。"
人材育成担当
こんな方におすすめ
ロサンゼルスから持ち帰った4ブロック23セッションを、日本企業の視点で解説
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2026年のATD国際会議はロサンゼルスで開催され、新トラック「Personal Leadership Capabilities」の新設に象徴されるように、AIと人間の役割分担が前半セッションを貫く通底テーマとなりました。AIに何を任せ、人は何を磨くのか——その問いに、世界の先進企業がどう答えているのか。現地で参加した私たちのチームが、TECHNOLOGY・HUMANITY・LEADERSHIP・DEVELOPMENTの4ブロックに整理し、スライドと数値を使って分かりやすくまとめました。日々の人材育成のヒントとして、ぜひお役立てください。
Jason Durkee(ジェイソン・ダーキー)
IDEA DEVELOPMENT株式会社 代表取締役















