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新入社員育成の新課題「リモートゆでガエル」とフォロー強化の4つの対策

「視野がせまい」「周りへの意識が低い」「ストレスは少ないが環境変化についていけない」——弊社のプロコーチが新入社員の個別コーチングを通じて指摘したこれらの傾向は、主体性の欠如とは異なる新たな問題を示しています。長期にわたってリモート中心の環境で育ってきた世代が社会人になるにつれ、「リモートゆでガエル」とも言うべき現象が一部の企業で現れ始めています。この記事では、その背景と実態を整理した上で、今すぐ取り組める4つの対策を解説します。

「リモートゆでガエル」とは何か——なぜ今、問題になっているのか

ゆでガエルとは、緩やかな変化に気づかないまま危機的状況に陥るという比喩です。「リモートゆでガエル」は、リモート中心の環境に慣れすぎた新入社員が、変化に気づかないまま社会人としての基礎体力を培えないでいる状態を指します。

以前からの新入社員の課題は「主体性の欠如」でした。失敗や間違いを恐れる、自分のアウトプットが相手の意図に沿っているか心配して確認ばかりする、勝手な判断をしないで丁寧に確認したい——こうした傾向は長年変わらず指摘されてきました。しかし近年、これに加えて別の問題が現れています。

「視野がせまい・周りへの意識が低い・ストレスは少ないが環境変化についていけない」という傾向は、自己中心的な行動パターンや変化への耐性の低さを示しており、主体性の問題とは質が異なります。自分本位(マイペース)で仕事を進めて報告もしない、前後の工程を考えない、自分と仲間との関係が希薄でチームの一員という実感が薄いという具体的な行動として表れています。

この問題の背景として考えられるのは、大学・就職活動・入社後の研修にいたるまでリモートが続いたことで、社会生活の中で自然に形成されるはずだった「基本的な経験値」が積み上がっていないことです。対面スキルが育たず、業務周辺知識が不足し、コア業務以外への関心が薄いという状態が複合的に重なっています。

従来から続く主体性向上への取り組みと個別コーチングの効果

弊社では配属後の新入社員の主体性向上のために、研修そのものを受け身でなく受講者主体にする、配属後にメンターが成長支援できるようにする、継続的な個別コーチングでフォローする、秋頃に中間振り返りと目標設定の研修をする、1年目の終わりに成果発表をするという5つのアプローチを基本としてきました。

この中で特に効果が高いのが、配属後の「1対1・20分の個別コーチング」です。プロコーチが受講者と1対1で向き合い、安心させてから記憶を引き出して自分の言葉で語らせ、結果を考えさせて気づきや反省を促し、次の行動を決めさせるという流れで進めます。コーチングを受けた多くの新入社員から「またコーチングを受けたい」というコメントが出るのは、見守られている感と安心感、そして自発性が最大限引き出される体験ができるからです。

また、コーチは結果をまとめて人事に報告する中で「対策が必要な状況・背景となっている職場環境や上司・同僚の状況」という危険信号を検出する役割も担っています。ただしコーチングスキルが不足していると業務レビューや説教の場に変質しやすいため、社内の上司や先輩がコーチを担当する場合は注意が必要です。多くの企業で外部のプロコーチが活躍している理由はここにあります。配属後の新入社員フォロー設計の全体像はこちらの記事も参考にしてください。

4〜6月
7〜9月
10〜12月
1〜3月
 

導入研修
入社時の導入研修
 

個別
コーチング
 
個別コーチング
 
個別コーチング

メンター
OJT
メンター(OJT)— 通年

フォロー
研修
 
フォロー研修
 

成果発表
 
成果発表
 

 

導入研修

 

個別コーチング

 

メンター(OJT)

 

フォロー研修

 

成果発表

「リモートゆでガエル」への4つの対策

対策①:配属後の個別対応を強化する

コーチングのような配属後ヒアリングをまず導入しましょう。現場での行動と成果が把握できなければ、問題の早期発見も対処もできません。ヒアリングは簡単なパルスサーベイではなく、しっかりと情報を引き出せるスキルのある人が時間をかけて行うことが大切です。そして得られた情報を他の施策(フォロー研修・メンター活動・上司へのフィードバック)につなげて活用しましょう。

対策②:リモート時代に合わせてメンター制度を強化する

以前からのメンター制度の問題として、先輩だからといって育てるスキルが期待できない(良くても教えるだけ)、教えるスキルもメンターによってばらつきが激しい、一律に2〜3年目の社員をメンターにアサインしている、新入社員育成の優先順位が低くメンターに十分な時間が与えられていないという課題がありました。これらに加えてリモート時代特有の問題も出ています。今後は配属時に社会人ベースが十分でない新入社員が増える可能性があること、この1〜2年で入社した先輩自身もOJTで十分育てられていない可能性があることを踏まえ、メンター制度を根本から見直す必要があります。少なくともビジネスの基本ができていて人に教える意欲があり新入社員から尊敬される成果を出している社員を選び、対話しながら教えるテクニックと質問を使って相手に気づかせるコーチングスキルをしっかりトレーニングした上でアサインしましょう。

対策③:チーム意識を高める実践の場を設ける

以前は入社時の体験型研修が「社会人への意識転換」の強い刺激となり、新入社員の基本的な経験値を底上げしていました。その機会が失われた今、チームビルディングをさらに一歩進めた「社員が主体性を発揮する訓練の場」としてのチーム意識強化施策が必要です。実施タイミングは配属後の個別フォローでヒアリングを実施した後が適切で、テーマは会社特性に合わせてメンバーが主体性を発揮できそうなプロジェクト(顧客への提案作成・業界分析レポート作成など)が向いています。対面スキルを強化するためにロールプレイと対面シミュレーションを中心に行い、同一メンバーで最低2回以上実施して互いの成長を確認できるようにしましょう。新入社員フォロー研修の設計について詳しくはこちらも参考にしてください。

対策④:入社から3年目まで長期的なフォローを続ける

社会人ベースの経験値が低い状態で配属された場合は、通常より長い定着フォローが必要です。感覚的には入社から3年目まで、デジタルツールを上手に使って負担を下げながら継続することが目安です。対面スキルを強化するためにロールプレイと対面シミュレーションを継続的に行い、徐々に実践の場に慣れさせていきましょう。

まだ大きな問題に発展していなくても、早めに手を打つことがリスクの最小化につながります。新入社員フォロー体制の見直しについては、お気軽にご相談ください

よくある質問

個別コーチングを外部プロコーチに依頼するメリットは何ですか?

最大のメリットは「社内の人には言いにくいことを安心して話せる環境」が生まれることです。新入社員は上司や先輩には伝えにくい悩みや本音を持っています。外部コーチはその受け皿となり、かつ人事への報告を通じて危険信号の早期検出も担います。また、コーチングスキルの質が安定しているため、受講者によってフォローの質がばらつくリスクも低くなります。

メンター制度がうまく機能していない原因として最も多いのは何ですか?

「メンターを選ぶ基準が曖昧なまま一律にアサインしている」ことが最大の原因です。年次だけで選ばれたメンターは、育成への関心も教えるスキルも持っていない場合があります。加えて「メンターは重要な役割」という認識が組織の中で共有されていないために、業務の合間に申し訳程度に時間をとるだけという状況になりがちです。メンターの選抜基準の明確化と、育成スキルのトレーニングがセットで必要です。

リモート中心の職場でもチームビルディングは効果がありますか?

効果はあります。ただし対面のチームビルディングと比べると「体験の強度」が下がりやすいため、設計の工夫が必要です。同一チームで継続して取り組む機会を複数回設けること、成果物を共有してお互いの貢献を見える化すること、テーマを実際の業務に関連したものにすることで、リモートでも意味のあるつながりを作ることができます。

新入社員フォロー体制を強化したい方へ

個別コーチング・メンター研修・フォロー研修・チームビルディングなど、新入社員の定着と成長を支援するプログラムをIDEA DEVELOPMENTがご提案します。まずはお気軽にご相談ください。

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