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ハイブリッド研修を「何もないよりは良い」水準にする4つの工夫ポイント

ハイブリッド研修の難しさを正直に認めることから始める

新入社員研修が対面で計画されていても、体調不良・業務都合・移動費削減などの理由で、毎回必ず数名はリモート参加者が出ます。確率的に考えれば、同じ状況が発生しない研修はほぼないと言っても過言ではありません。

対面とリモートの受講者が混在するスタイルをハイブリッド研修と呼びます。一見「いいとこ取り」に見えますが、実際に運営してみると非常に難しいものです。セッティングが大変、複数の設備が必要、進行が複雑、複数の関係者が必要とリソースの負担が大きく、基本的にはお勧めできません。しかし、どうしても対面とリモートが混在する状況を避けられない場合には、現実的な対処法を知っておくことが重要です。

この記事では「何もないよりはまだ良いハイブリッド研修」にするための4つの工夫ポイントを、よくある問題と解決ヒントとともにお伝えします。

ハイブリッド研修を含む研修設計の選択肢については、ブレンドラーニングとは|研修効果を高める設計の考え方と実践ポイントもご参照ください。

4つの工夫ポイントの全体像

工夫ポイント
イメージ
リモート参加者数
向いている研修
① インプットのみ
講義をリモートに配信。演習中のリモートケアなし
人数問わず
講師解説・情報インプット中心
② チームプレイ
グループ内にパソコンを置き、リモート参加者がチームに加わる
1〜3人
グループディスカッション中心
③ ナイスフォロー
アシスタントがリモート参加者の演習進行を担当
4〜9人
さまざまな演習がある研修
④ 並行実施
対面クラスとリモートクラスを別々に開催
10人以上
演習バリエーションが多い研修

工夫ポイント①:インプットのみ

講師の近くにパソコンを置いて、講師の姿と投影スライドをリモート受講者に配信するスタイルです。グループワークや演習があるときはリモート受講者のケアをしません。セッティングが簡単で運営も複雑にならない点が利点です。

よくある問題として、まず講師のパソコンから配信しようとすると対面研修の進行に支障が出ることがあります。これはパソコンを2台用意することで解決できます。講師は自分のスライド操作パソコンをプロジェクターにつなぐだけにして、配信用に別のパソコンを準備します。次に、マイクとカメラの位置の問題があります。講師の声がリモート受講者に届くよう、外付けマイクを講師の近くに、外付けカメラは三脚に乗せて講師とスライドが両方見える角度に設置することをお勧めします。

工夫ポイント②:チームプレイ

リモート受講者が1〜3人の場合、グループ内に対面受講者の代わりにパソコンを置いてリモート受講者がチームに参加するスタイルです。演習に参加できる点が利点ですが、音声問題が起きやすいのが課題です。

解決のヒントは、リモート受講者には演習時以外ミュートにしてもらうことです。ディスカッション時は声の小さい対面受講者の近くにパソコンを置き、全員の顔が映るよう設定します。講義配信用と演習参加用のパソコンを独立して用意するのがポイントです。演習参加用には受講者本人のパソコンを活用すると、準備も操作もスムーズになります。

工夫ポイント③:ナイスフォロー

リモート受講者が4〜9人の場合、アシスタントがリモート受講者の演習進行を担当します。対面受講者もリモート受講者もそれぞれ無理なく参加でき、演習の効果も得られる点が利点です。

アシスタントが演習進行をうまくできないという問題が起きやすいです。事前に講師・アシスタント・人材育成担当者が打ち合わせを行い、各演習の指示・時間・求めるアウトプットを念入りに確認しておくことが大切です。リモート受講者の演習時間が足りない場合は、対面研修の演習を少し簡略化したバージョンをリモート側に用意することで対応できます。

工夫ポイント④:並行実施

リモート受講者が10人以上になる場合は、対面クラスとリモートクラスを完全に分けて実施するのが最も効果的です。それぞれが研修に集中でき、複雑な設定も不要になります。問題となるのは直前の準備不足です。受講者30人以上の場合に2クラスに分ける可能性があることを事前に関係者に告知し、複数講師の手配と受講環境を早めに準備しておきましょう。

研修設計と定着フォローをセットで考えたい場合は、新入社員フォロー研修の設計術も参考になります。また、ハイブリッド研修の設計についてご相談したい方はお気軽にお問い合わせください

よくある質問

ハイブリッド研修は基本的にやらない方が良いですか?

理想的にはリモートか対面か、どちらかに統一することをお勧めします。しかし、新入社員研修など参加人数が多い場合は必ず一定数のリモート参加者が出ます。完璧なハイブリッドを目指すより「何もないよりは良い」水準で対処できる引き出しを持っておくことが実践的です。

リモート参加者が1人だけのとき、何が一番シンプルですか?

「チームプレイ」スタイルが最もシンプルです。その受講者のパソコンをグループの机に置いてもらうだけで、講義も演習も参加できます。準備の手間が最小限で、慣れているパソコンなので操作もスムーズです。

ナイスフォロースタイルではアシスタントに何を準備させればよいですか?

各演習の指示書・所要時間・求めるアウトプットの3点を事前に文書化しておくことが重要です。当日のアシスタントが指示書を見ながらリモート受講者を進行できるよう、シンプルで明確な内容にしておくと安心です。

研修の進行・設計についてご相談ください

ハイブリッド研修・リモート研修・対面研修の設計と運営について、具体的なアドバイスをご提供しています。新入社員研修をはじめ、貴社の状況に合った研修スタイルの選定からご支援します。

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