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グローバル人材育成の新常識|求められる能力の変化と効果的なアプローチ

「グローバル人材の育成」という言葉は以前から語られてきましたが、実際に成果を出せている企業は多くありません。英会話研修やTOEICスコアの向上に力を入れた時期もありましたが、「グローバルで活躍できる人材」を量産できたかというと、多くの企業で疑問符がつきます。その背景には、グローバルビジネスで本当に求められる能力の変化を見誤っていたことがあります。この記事では、現代のグローバルビジネス環境で何が求められているのかを整理した上で、効果的な育成の方法を解説します。

グローバル人材育成の「これまで」を振り返る

日本でグローバル系研修のニーズが本格化した1990年代から現在までの変化を振り返ると、英会話・TOEIC・グローバル人材ブーム・働き方改革シフトという大きな波があり、現在は「グローバルはクールダウン」という状況にある企業が少なくありません。しかしこれは危険な状態です。グローバルビジネスの重要性は変わっていないにもかかわらず、育成への投資と関心が下がっているという乖離が起きています。

日本の主要製造業の海外売上比率は多くの業種で3〜5割に達しており、グローバルは一部の選抜社員だけの問題ではありません。むしろ「日本にいながら外国人と仕事をする」「リモートで英語のやりとりをする」という機会は、職場全体に広がっています。グローバル人材育成を見直す今こそが好機です。グローバルの人材育成トレンドについてはATD ICE 2022レポートもあわせてご覧ください。

大きく変わった「グローバル人材に求められる能力」

グローバルで求められる能力は、4つの観点で大きく変わっています。

①Virtual everything:すべてがリモートで完結する

以前のグローバルビジネスは「海外出張でのフェイス・トゥ・フェイスが基本、日常業務はメール」という形が中心でした。しかし今は、海外出張という対面の機会が大きく減り、人間関係構築・提案・交渉・プロジェクトマネジメント・トラブル対応のすべてをリモートで外国人と英語で完結させることが求められます。対面があれば補えた細かいニュアンスや信頼関係構築を、リモートだけで実現しなければならないため、必要なスキルの水準は以前より高くなっています。

②Write>Speak:スピーキングよりライティングが重要

「英語のミーティングについていけるようにしたい」「もっと積極的に発言できるようにしたい」というニーズは以前から聞かれ続けています。しかし実際のグローバルビジネスでは、読み書きに費やす時間の方が圧倒的に長く、ライティングの力が成果を左右します。チャット(Teams・Slack・WhatsApp)のスピードと適切なトーン、メールでの簡潔明瞭な文章、Word文書でのロジカルなストーリー構成、PowerPointでインパクトのあるスライド——これらそれぞれに異なるライティングスキルが必要で、いずれも文字と資料だけで通じる高いレベルが求められています。

③Culture is king:異文化対応こそが最重要

「日本にいて仕事は主に国内」という従業員には異文化研修は不要だという考え方がありました。しかしこれは大間違いです。リモートで外国人と接する場面こそ、異文化理解が最も重要になります。海外出張では、空港に向かう数週間前から頭の切り替えが始まり、現地での対面接触・食事・雑談を通じて自然に異文化に浸れます。しかしリモート会議は日本語の会議が終わった直後から始まり、モニター越しの映像と声だけのやりとりです。この差を埋めるには意識的な努力が必要です。

④Innovation and speed:創造と速度が競争力の源泉

20世紀の日本のグローバルビジネスは「既存製品を海外で売る」「日本のプロセスを海外で再現する」「海外のお客様を支援する」という形が中心でした。しかし今は、海外市場のニーズを把握する・海外拠点に新製品を提案する・海外パートナーと交渉するという目的に変わっており、必要な能力はリスニング・オープンマインド・状況把握力・判断力・説得力・人間関係構築力へとシフトしています。

グローバルビジネスで求められる能力の変化
観点
以前の中心
今求められること
コミュニケーション形式
対面中心・メール補助
リモートのみで完結
言語スキルの重点
スピーキング・リスニング
ライティング(チャット・メール・資料・スライド)
文化理解
海外赴任・出張前限定
国内業務でも必須
ビジネス目的
既存の展開・サポート
新市場開拓・交渉・提案・イノベーション

新しいグローバル人材育成のアプローチ

変化したニーズに対応するためには、従来の「少人数グループレッスン+集中研修」という組み合わせを超えた発想が必要です。特に効果的なツールとアプローチを紹介します。

VRは講師がいなくても実際のグローバルビジネス場面を体験できるため、語学研修やプレゼンテーションスキルの習得に有効です。ARは機械の操作説明や技術教育に向いており、必要な用語を現実の物体に重ねて表示できます。AIによる分析ツールは会議の参加頻度・話す時間・言葉の難易度分析などに活用できます。オンデマンド教材は自社のメールやりとり・パンフレット・実際の業務資料を研修素材として活用できるため、汎用テキストより実務に直結した学習が可能です。サポートツール(字幕・文法チェック・自動議事録など)は、研修で教えたスキルを職場で実際に使いこなす段階での支援として効果的です。

そしてこれらのデジタルツールを効果的に活かすためには、ブレンドラーニングの設計が不可欠です。ツールを個別に導入しても、全体の学習設計がなければ成果には結びつきません。高い異文化対応能力と優れたリモートスキルを社員に定着させるには、講師による研修とデジタルツールをうまく組み合わせたラーニングジャーニーの設計が鍵です。

グローバル人材育成の見直しを検討している方は、まずお気軽にご相談ください。貴社の現状と目標に合わせたプログラムを提案します。

よくある質問

グローバル研修で英語よりも優先すべきスキルは何ですか?

異文化対応能力とリモートコミュニケーションスキルの2つです。英語が流暢でも、異文化への理解や感度が低ければグローバルビジネスでは通用しません。また、対面があれば補える部分が多い英語会話より、チャット・メール・資料・スライドといった書き言葉のスキルの方が実務での影響度が高いことが多いです。「まず英語」から「英語×異文化×リモートスキル」の同時設計に発想を変えることが重要です。

国内業務が中心の社員に異文化研修は必要ですか?

必要です。リモートで外国人と接する機会が少しでもある社員には、異文化理解の基礎が不可欠です。リモートでの異文化コミュニケーションは、対面に比べて文脈が伝わりにくく、誤解が起きやすい環境です。「日本にいるから不要」という判断は、グローバル競争力を下げるリスクがあります。

グローバル研修の効果をどのように測定しますか?

最も現実的な測定方法は「行動変容の観察」です。研修後に受講者が実際のビジネス場面でどのように変化したかを上司・同僚へのインタビューやアンケートで収集します。定量的には、外国人とのコミュニケーション頻度・英文メールの応答速度・多国籍チームでのプロジェクト完遂率などの指標が使いやすいです。

グローバル人材育成の設計を見直したい方へ

「英語研修だけでは物足りない」「リモート環境でのグローバルスキルをどう鍛えるか」——IDEA DEVELOPMENTは異文化対応・英語ビジネスコミュニケーション・グローバルリーダーシップ研修の設計・実施を幅広く支援しています。

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