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若手社員の育成課題と解決策|1年目・2年目・3年目の年次別研修設計ヒント【2022年版】



リモートネイティブ世代の若手社員をどう育てるか? 年次別の育成ヒントを凝縮した半日セミナー

新入社員・2年目・3年目それぞれに特有の課題と、その課題に対応する具体的な研修プログラムの設計ヒントを紹介しています。セミナー映像も全パート無料公開中です。

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2022年10月20日、IDEA DEVELOPMENT株式会社(アイディア社)はオンライン形式で「1-2-3年目社員育成フォーラム 2022」を開催しました。サブタイトルは「リモートネイティブに必要な人材育成とは?」。2022年入社の新入社員は、大学時代のほとんどをリモート授業で過ごした「リモートネイティブ」第一世代です。この世代と、コロナ禍を経て2〜3年目を迎えた若手社員、それぞれの育成課題と具体的な対策を、豊富な事例とともに紹介した半日のリモートカンファレンスです。

「新入社員の主体性が足りない」「2年目社員の業務量とスピードが伸びない」「3年目社員の個人差が大きすぎて全員に同じ研修ができない」。こうした悩みは多くの企業に共通しています。本フォーラムでは、これらの課題に対して「なぜ起きるのか(環境要因の分析)」と「どう対処するか(研修設計のヒント)」の両面から解説しています。

本記事では、フォーラム当日の内容をもとに、年次別の育成課題と具体的な研修プログラムの設計ヒントをお伝えします。各パートのセミナー映像も無料で公開していますので、気になるテーマは動画でも詳しくご覧いただけます。

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年次の育成ヒント
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よくある問題と解決策
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パートの映像を無料公開

2022年は「リモートネイティブ」の入社と「対面回帰」が同時に起きた年でした。リモート環境で育った新入社員に対面スキルをどう身につけさせるか、リモートワーク中心で育った2年目社員の基礎スキルをどう固めるか、3年目社員の個人差をどうアセスメントして個別対応するか。年次ごとに異なる課題と、その課題に対応する具体的な研修設計のヒントを紹介します。

若手社員を取り巻く環境

年次別の育成ヒント

各年次の育成ヒントは「よくある問題」「その問題が起きる背景」「具体的な研修設計のヒント」の3点を中心にまとめています。自社の若手社員育成の参考として、該当する年次からご覧ください。



リモートネイティブ世代の特徴と育成環境

若手社員の育成課題を考える前に、まず「なぜこの課題が起きているのか」という背景を押さえておく必要があります。2022年時点の1〜3年目社員は、コロナ禍の影響を入社前の段階で受けた世代です。しかし、入社年度によって受けた影響はまったく異なります。

入社年度別|学生時代→入社→影響の比較

2019年入社|4年次

学生時代

対面中心。課外活動と社会勉強は十分にできた世代。

入社時

いきなりリモート。入社教育の質が例年より低く、1年目のマネジメントも手探り。

影響:社会経験は豊富だが、入社後の育成が不十分。「ちゃんと育っていない」リスクが最も高い。

2020年入社|3年次

学生時代

対面→途中からリモート。ある程度の社会経験あり。リモート就活でリモートに慣れた。

入社時

リモート入社。2年目のリモート教育体制で比較的スムーズに立ち上がり。

影響:スムーズスタートだが、卒業〜1年目に心配やストレスが多い。与えられた仕事量が少ない可能性。

2021年入社|2年次

学生時代

対面→リモート→リモート。リモートに非常に慣れているが、行動範囲と視野が狭い可能性。

入社時

ハイブリッド入社。リモートに抵抗なし。社会勉強と対面スキルが不十分な人も。

影響:リモートネイティブ。ストレスは少ないがマイペースで育つ傾向。対面スキルの意図的な訓練が必要。

2022年入社|新入社員

学生時代

対面→リモート→リモート→ハイブリッド。社会勉強と課外活動が非常に限定的。

入社時

ハイブリッド〜対面回帰。リモートに慣れている反面、対面に対して経験不足と苦手意識。

影響:視野が狭く周りに対する意識が低い可能性大。メンターへの依存度が高い。対面スキルの訓練が最優先。

設計への示唆:同じ「若手社員」でも、入社年度によって学生時代の経験量、リモートへの慣れ、対面スキルの習熟度が大きく異なる。「全員に同じ研修」ではなく、年次ごとの背景を踏まえた設計が必要。

この対比から見えるのは、「若手社員の課題」は若手社員自身の問題ではなく、育ってきた環境の違いによるものだということです。2019年入社の4年次は社会経験が豊富な一方で入社後の育成環境が悪く、2022年入社の新入社員は入社時の環境は改善されたものの学生時代の経験値が圧倒的に不足しています。年次ごとに「足りないもの」が異なるため、研修設計もそれに応じて変える必要があります。

コーチから見た2022年入社の新入社員の傾向

本フォーラムでは、新入社員フォローコーチングを担当するコーチ(西條美雪氏)へのインタビューも行われました。フォローコーチングとは、集合研修で学んだ内容の職場実施状況を確認し、受講者自身が振り返ることで「学習内容と目標の再確認」「具体的な行動の促進」「スキルアップ」「プチ成功体験による自信獲得」の4つを実現する仕組みです。

2019〜2022年入社の新入社員を比較すると、年々「受身的」「周囲への意識が低い」「対面での反応が薄い」という傾向が強まっています。一方で「リモートツールへの抵抗がない」「指示されたことは正確にこなす」という強みもあります。コーチからのアドバイスは明確で、「新人の良し悪しは新人の問題ではなく、育成方法の問題」。受身的な新入社員を主体的にするには、研修そのものの構造を受講者中心に変えるしかないという指摘です。

この背景分析を踏まえて、次のセクションから年次別の具体的な育成ヒントを紹介します。



新入社員の育成ヒント|導入研修から成果発表までの年間設計

新入社員によくある問題をフォーラムでは10項目挙げています。「研修がインプット中心で行動につながらない」「配属後に上司とのコミュニケーションが少ない」「成長が見られない」「1年間の成果がよく分からない」。これらの問題に共通するのは、研修と職場が分断されていることです。本セクションでは、導入研修から成果発表まで1年間を通じた育成設計のヒントを紹介します。

成果につながる新入社員育成の年間設計イメージ

4〜6月
配属直前
7〜9月
10〜12月
1〜3月
研修

導入研修

マインド+リモートワーク+コミュニケーション+ライティング

マインド応用+対面マナー

配属後トラブルの予告+体を使った訓練

フォロー研修

CHECK→GOAL→ACTION+先輩体験談

成果発表

1人5分プレゼン+上司が聞き手

継続
フォロー

上司・メンターの関わり + 個別コーチング

チェックイン(毎朝)→ Dailyメール → Weekly Voice → 月1回 1on1

設計の要点:上段の「研修イベント」と下段の「継続フォロー」を組み合わせて1年間を設計する。研修は点、フォローは線。両方がそろって初めて定着につながる。

多くの企業では導入研修に力を入れる一方、配属後のフォローが手薄になりがちです。この年間設計のポイントは、導入研修の「後」にこそ育成の本番がある、という発想です。配属後の上司・メンターの関わりを仕組み化し、フォロー研修で振り返りと目標再設定を行い、成果発表で1年間の成長を見える化する。この一連の流れが、「研修をやったけど行動が変わらない」問題を解決します。

導入研修の4科目と設計のポイント

導入研修で扱う科目は、プロフェッショナルマインド(基本)、リモートワークスキル、コミュニケーション、ライティングの4つです。いずれも「早めに実施して、研修期間中に定着させる」という共通原則があります。

プロフェッショナルマインド(基本)

3つの責任(成果・成長・説明責任)とプロアクティブな行動を早期に定着。

設計のコツ:主体性を高めるために研修そのものを受講者中心にする。受講者の利点を強調して「やらされ感」を薄くする。

リモートワークスキル

Teams、Zoom、Slackなどのツールを研修中に実際に使いこなせるように訓練。

設計のコツ:環境と作業を実際の仕事に近いものにする。「研修用の環境」と「仕事の環境」が別にならないようにする。

コミュニケーション

マナーの報連相だけでなく、傾聴力とロジカルに話す力の両方を身につけさせる。

設計のコツ:リモートでも対面でも使えるスキルにする。マナー研修と別に、コミュニケーション研修の時間を確保する。

ライティング

日報やメールなど、職場で実際に使うツールを使って研修期間中に定着させる。

設計のコツ:マナーと言葉遣いだけでなく、ロジカルな構成(簡潔に・読み手中心に・解決思考で書く)を強調する。

導入研修で陥りがちなのは「知識を教える」ことに時間を使いすぎることです。4科目すべてに共通するのは「早めに実施して研修期間中に定着させる」という原則。つまり、教えた後に職場で使う時間を確保するために、導入研修の「量」ではなく「タイミングと定着設計」が重要だということです。

配属直前のヒント|マインド応用と対面ビジネスマナー

配属直前は、新入社員が「配属先のイメージがあり、ワクワクと緊張感が混在する」タイミングです。このタイミングを活かして2つの研修を実施します。

1つ目は「プロフェッショナルマインド(応用)」。配属後に実際に起きるトラブル(指示の理解ミス、上司との認識のずれ、仕事の優先順位の混乱)を少し大げさに強調して伝えます。目的は「トラブルがあっても自分で考えられる」「必要以上に落ち込まない」という心理的な準備をさせることです。

2つ目は「対面ビジネスマナー」。2022年は対面回帰が進んだ年ですが、リモート中心で入社した新入社員は名刺交換やお客様案内の実体験がありません。ここでのポイントは、少人数で対面で実施すること、新しい解説を最小限にして体で覚える繰り返し訓練に集中すること、そして「正確なマナー」より「実際のビジネスシーンで恥をかかないレベル」を目標にすることです。

配属後のヒント|上司・メンターの関わりを仕組み化する

配属後の育成で最も重要なのは、上司・メンターとの「接点の頻度」を意図的に設計することです。フォーラムでは、4週間サイクルの仕組みとして以下の4つを紹介しています。

毎朝のチェックイン(チームで共有)、Dailyメール(PDCAを回す日報)、Weekly Voice(週1回の振り返り音声)、月1回の1on1。これらを組み合わせることで、新入社員が「何をすればよいか分からないが聞けない」状態に陥るのを防ぎます。

もう1つの重要な施策が「上司・メンターの成長支援強化研修」です。ここでのポイントは、講師やコーチのスキルを教えるのではなく、現場の先輩としてすぐ使えるティーチング・コーチング・定着のテクニックにアレンジすること。また、上司・メンターにとっての利点を前面に出し、「新入社員のための研修」ではなく「自分自身のスキルアップにもなる研修」として位置づけることが受講率と本気度を上げるコツです。

成果発表のヒントとデジタル化

年間育成の最後を飾る成果発表は、1年間の成長を「見える化」する重要な機会です。設計のポイントは5つ。一人ずつのプレゼンテーション発表(グループ発表にしない)、5分程度に収める、思いやイメージではなく実際の取り組み内容と成果に重点を置く、上司と先輩を聞き手にする、事前にリハーサルとビデオレビューを行うことです。

また、新入社員研修のデジタル化についても触れられました。LMS(ラーニングマネジメントシステム)を使った分かりやすいコンテンツ提供のポイントは、「受講者が迷わない」こと。研修の全体像が常に把握でき、必要なコンテンツが1カ所にまとまっている環境を整えることが前提です。アウトプットの把握も重要で、映像を見たかどうか(インプット)だけでなく、受講者が何を考え・何をしたか(アウトプット)を追跡する仕組みが定着を支えます。

新入社員研修の設計をもっと詳しく知りたい方へ

導入研修から1年間のフォローまで、体系的な設計サイクルを解説した記事をご用意しています。
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セミナー映像|Part 1:若手社員のニーズ

若手社員の環境分析と新入社員の育成ヒントを収録したセミナー映像を無料公開しています。

セミナー映像|Part 2:新入社員の育成ヒント



2年次社員の育成ヒント|ベーススキル・業務量・モチベーションの3つの壁

2年目社員の育成は、新入社員研修ほど注目されないものの、実は放置すると最も差がつく時期です。フォーラムでは、2年次社員によくある問題として6項目が挙げられました。これらは大きく「ベーススキル不足」「業務量・スピード不足」「モチベーション低下」の3つの壁に分類できます。

2年次社員によくある6つの問題

ベーススキル不足

基本的なビジネススキルがまだ弱い(特にリモートワーク以降)/ 周りとのコミュニケーションが少なく受身的

業務量・スピード不足

こなしている仕事の量が少なくスピードが遅い / 言われたことはやるが+αの仕事をしない / 成果が不十分

モチベーション低下

モチベーションが低い、またはムラがある / フォーカスが絞られていない

3つの壁に対応する育成施策

施策1

ベーススキルを固める

クイズ形式で基礎知識を楽しく確認+スピードディスカッション+グループ発表。対面研修に切り替えてスタイルの変化で新鮮さを出す

施策2

業務量を増やす(実行力強化研修)

「考える→伝える→やる」の3ステップで実行力を鍛える。研修中にアクションプランを作成し、上司のフォローで定着

施策3

モチベーションを高める

ストレングスファインダーで内的動機を特定→自分の強みに基づいた具体的なモチベーション向上策→「自分の取扱説明書」作成

2年次の年間育成設計

4〜6月
ベーススキル固め+上司面談
7〜9月
実行力強化研修+職場実施
10〜12月
モチベーション向上研修
1〜3月
成果発表+上司面談

設計の要点:3つの壁を「スキル→行動量→内発的動機」の順番で対処する。スキルがないと行動量は増えず、行動量が増えないとモチベーションも上がらない。この順番が重要。

2年目社員の育成でよくある失敗は、「モチベーションが低いからモチベーション研修をする」という短絡的な対応です。この設計が示しているのは、モチベーションの前に「基礎スキル」と「実行力」を固める必要があるということ。スキルが足りないから仕事が回らず、仕事が回らないから成果が出ず、成果が出ないからモチベーションが下がる。この悪循環を断ち切るには、スキル→行動量→動機の順番で対処するのが効果的です。

施策1:ベーススキルを固める|クイズ・ディスカッション・対面研修の活用

2年目社員のベーススキル強化では、1年目の研修内容の繰り返しにならない工夫が求められます。フォーラムで紹介された手法は3つです。

1つ目は「クイズ形式」。自社の基礎知識(創立年、売上比率、主要事業など)をクイズ番組のような楽しい雰囲気で確認します。知らないといけない知識を「テスト」ではなく「ゲーム」にすることで、学びのハードルを下げています。

2つ目は「スピードディスカッション」。「入社時と比べて自分はどう成長した?」「配属後に何が大変だった?」など、短いテーマで同期と次々に話し合います。テンポよくいろいろな同期と対話することで、横のつながりの再構築と自己認識の深まりを同時に実現します。

3つ目は「対面研修への切り替え」。新入社員研修がリモート中心だった場合、研修スタイルを変えるだけで内容の繰り返し感がなくなります。同じスキルでもリモートでは慣れていても対面ではできないケースが多く、良い練習になります。ゲストスピーカーや2年次社員同士の交流も混ぜると、さらに満足度が高まります。

施策2:業務量を増やす|実行力強化研修と上司の効果的なフォロー

「考える→伝える→やる」の3ステップで実行力を鍛える研修です。「少しだけ考えれば実行がより早くスムーズになる」「実行する前に最低限伝えたほうが良いコツ」「とにかくやる(うまくいかない場合の対策)」と、受講者の業務内容に合わせた実践的な演習を行います。研修そのものをスピーディーに進めることで、研修体験と学習内容が一致する設計です。

研修以上に重要なのが「上司の効果的なフォロー」です。研修をきっかけにして上司と職場を巻き込み、やりっぱなし研修にしない設計が必要です。ポイントは、上司の負担を減らすこと(1回10分未満)と、接する回数を増やすこと(研修前・研修直後・数カ月後の3回)。上司面談のフォーマット(対話シート)を用意し、面談の目的と進め方を明確にすることで、上司側の心理的ハードルも下がります。

施策3:モチベーションを高める|ストレングスファインダーの活用

モチベーション向上のアプローチとして紹介されたのが、ストレングスファインダーを活用した「内的動機の特定」です。外発的動機(褒められる、評価される)に頼るモチベーションは長続きしません。自分で自分のモチベーションを上げるためには、内的動機(自分が本質的に大切にしていること)を理解する必要があります。

半日のワークショップでは、34資質の中から自分のトップ資質を理解し、それに基づいて「自分の取扱説明書」を作成します。仕事で何が自分を動かすか、モチベーションが下がるときの対策は何か、上司にどう関わってもらうと力を発揮できるかを言語化することで、他人に頼らず自分でモチベーションをコントロールする力を身につけます。お互いの強みをフィードバックし合うセッションで締めくくることで、チーム内の相互理解も深まります。

2年目社員の育成についてもっと詳しく知りたい方へ

2年目社員によくある6つの課題と、年間を通じた育成プログラムの設計について解説した記事をご用意しています。
▶ 2年目社員の育成課題6選|よくある問題と解決策を解説▶ お問い合わせ

セミナー映像|Part 3:2年次社員の育成ヒント

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3年次社員の育成ヒント|アセスメント・影響力・チームワーク

3年目社員の育成が難しい最大の理由は「個人差が大きい」ことです。配属先の業務内容、上司の指導スタイル、本人の主体性——さまざまな要因が重なり、同期入社でも実力に大きな開きが生まれます。フォーラムでは、この個人差に対応するための3つのアプローチが紹介されました。

3年次社員によくある6つの問題

フォーラムで挙げられた3年次社員の問題は、「各自のできること・できないことが把握されていない」「知識とスキルの凸凹に個別フォローが必要」「ヒューマンスキルが弱い」「チームワークの改善余地がある」「会社理念の浸透が不十分」「3年間の明確な成果がない」の6項目です。共通するのは「個人差の把握と個別対応」が必要だという点。全員に同じ研修を実施しても効果が出にくい段階に来ています。

施策1:アセスメントで能力を測る|ビジネスシミュレーション

個人差に対応するための第一歩は「正確に測る」ことです。フォーラムで紹介されたのは、1日がかりのビジネスシミュレーションによるアセスメントです。ペーパーテストや自己申告ではなく、実際のビジネス場面に近い演習を通じて能力を多角的に評価します。

ビジネスシミュレーション|3領域×8能力の評価設計

考える
THINKING

論理思考力

カードを使った情報整理の演習

課題発見力

ケースとフィールドワーク

発想力

アイディア出しワーク

やる
ACTION

主体性・実行力

ミニinバスケット演習

主体性・協働力

グループの協働作業(講師が評価)

伝える
COMMUNICATION

理解力

映像を聞いて整理する演習

伝達力

テーマについて分かりやすく話す演習(映像で確認)

共感力

映像を見て解釈する演習

設計の要点:ダイナミックなシミュレーション体験にする。ツールを組み合わせて広範囲の能力を測る。当日に個別フィードバックを与え、診断結果に基づいた個別学習プランを作成する。

このアセスメントの価値は「測ること」自体にあるのではなく、「測った結果に基づいて個別の学習プランを作成する」ところにあります。3年目社員の凸凹は一人ひとり異なるため、全員共通の研修だけでは対応しきれません。アセスメント→個別フィードバック→個別学習プラン→コーチングという流れが、3年目の育成を「全員一律」から「個別最適」に転換するための基盤になります。

施策2:対人能力・影響力を高める|「相手が動きたくなる」研修

3年目社員に共通して弱いのが「ヒューマンスキル」、特に接点のない人や異なる組織の相手に対する影響力です。フォーラムでは「相手が動きたくなる」研修が紹介されました。相手が動きたくなるメカニズムは「時間があるから」「簡単だから」「重要だから」「やりたいから」「あの人だから」の5つの切り口で整理されています。

この研修の特徴は、「聞くだけで済む浅いコツ」から「奥深いBeingやあり方」まで、難易度を段階的に上げていくことです。すぐ使える実践テクニック(時間・簡単・重要)から始めて、最終的に「あの人だから動きたい」というレベルまで到達させます。研修中にケーススタディ、ロールプレイ、グループワークを交えながら1日で進め、研修後はコーチングで個別フォローして職場実践を促進します。

具体的なデータに基づいたメソッドであることも特徴で、「動きたくなる理由」と「動きたくない理由」を定量的に分析した結果をもとに研修が設計されています。受講者にとって納得度が高く、「なるほど、だから自分の依頼は通らないのか」と腑に落ちる体験が行動変容のきっかけになります。

施策3:チームワーク強化|NEWプロジェクトとWIDEチャレンジ

3年目の最後の仕上げとして紹介されたのが、チームワーク強化のための2つのアプローチです。

「NEWプロジェクト」は、前向きなテーマ(イノベーションや未来のテーマ)について、密度の濃い共同集中作業を行うプログラムです。市場調査・情報収集→アイディア出し→提案発表という流れで、チームで協働してアウトプットを完成させます。ポイントは、達成感を味わえるようにアウトプットを明確に指定し、ポジティブな評価にすること。打ち上げのような交流時間も入れて、仕事以外のつながりも強化します。

「WIDEチャレンジ」は、アウトドア(アナログ)、AR(フィジカル+デジタル)、VR(デジタル)など、幅広く様々な楽しい体験をするプログラムです。いろいろなテイストに合うようバリエーションと選択肢を用意し、飽きさせない設計にしています。アナログとデジタルを組み合わせることで、リフレッシュと新鮮な刺激を同時に提供します。

また、企業理念の浸透も3年目のテーマの1つです。やらされ感がないように軽く楽しい演習にし、先輩社員の体験談で企業理念が「生きた言葉」になるようにします。抽象的な企業理念を具体的な行動に落とすワークを行うことで、「自分の仕事と企業理念のつながり」を実感させます。

3年目社員の育成についてもっと詳しく知りたい方へ

3年目社員の6つの課題と年間育成プログラムの設計について解説した記事をご用意しています。
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セミナー映像|Part 4:3年次社員の育成ヒント

3年次社員の育成ヒントを収録したセミナー映像を無料公開しています。



参加者の声

フォーラム終了後のアンケートから、掲載許可をいただいた参加者の声をご紹介します。

★★★★★

メンター育成、横のつながり、フォローの仕組み、年間計画が明確になった

来年、多くの新入社員を受け入れるため、どのような準備をすればよいのか明確になりました。特に、主体性を引き出すための研修のあり方、配属後の上司との1on1、ストレングスファインダーの活用などが参考になりました。

— 大手アパレル企業 人材育成担当

★★★★★

コロナ以降入社世代にはチームでフォローすべき、と背中を押された

上司やOJDの先輩だけじゃなくチームでフォローすべき、と提案していたところなので背中を押していただいた感じです。

— 大手IT企業 人材育成担当

★★★★★

2020年入社社員が先輩として活躍すべき年代だと気づけた

コロナでバタバタの中入社した2020年入社社員がもう先輩として活躍すべき年代であり、その層へのフォローが必要なことに気付く機会となったのが良かったです。

— 大手エンジニアリング企業 人材育成担当

★★★★★

新入社員のリモート文化を詳しく分けて説明してくれたのが説得力があった

新入社員のリモート文化を詳しく分けて説明くださったのが、説得力があり現実的に想像することができました。

— 大手航空会社 人材育成担当

★★★★★

入社時からリモートだった世代がメンターになった時の課題の重要性を感じた

最近の若手社員の特徴をわかりやすくまとめていただき、弊社の状況とすり合わせができました。

— 大手自動車メーカー 人材育成担当

★★★★★

新人の凡その特性をつかみ、企画に活かせそう

新人の凡その特性をつかみ、企画に活かせそうです。実際の職場や新人の話も聞きながら進めたいと思います。

— 大手製造業 人材育成担当

★★★★★

ビジネスマナーは配属前が良いなど、計画のポイントを習得できた

来年度の新人導入研修を計画するにあたり、ポイントを習得できました。

— 大手印刷関連企業 人材育成担当

★★★★★

わかっているけれどできない点について再認識できた

わかっているけれどできない点について再認識できました。時折混ざる生の声が非常に参考になりました。

— 大手ヘルスケア企業 人材育成担当

★★★★★

本人が悪いわけではなく、周囲がどれだけ臨機応変に対応すべきか意識させられた

ジェネレーションギャップが叫ばれる現代の中で、コロナにより人とのかかわり方が大きく変わった。帰属する人たちがどれだけ臨機応変に対応していかなければならないか、改めて意識させられました。

— 大手自動車部品メーカー 人材育成担当

★★★★★

各年次の問題と解決のための研修方法が具体的に学べた

新人社員から3年次社員の問題に関して、自分自身でも感じていた部分と一致する部分もあり、解決する為の研修方法が具体的に学べたところがとても良かったです。

— 大手食品関連企業 人材育成担当



よくある質問(Q&A)

Q1. 1-2-3年目社員育成フォーラムとは何ですか?

IDEA DEVELOPMENT株式会社(アイディア社)が毎年開催する、若手社員の育成に携わる人事・研修担当者向けの無料セミナーです。新入社員・2年目・3年目それぞれの育成課題と、具体的な研修プログラムの設計ヒントを、事例やデータとともに紹介します。

Q2. フォーラムの動画は視聴できますか?

はい、全4パートのセミナー映像を無料公開しています。Part 1は若手社員のニーズと環境分析、Part 2は新入社員の育成ヒント、Part 3は2年次社員の育成ヒント、Part 4は3年次社員の育成ヒントを収録しています。本記事の各セクション内に動画を埋め込んでいますので、気になるパートからご覧ください。

Q3. 2022年のフォーラムの特徴は何ですか?

2022年は「リモートネイティブに必要な人材育成とは?」がサブタイトルでした。大学時代のほとんどをリモート授業で過ごした世代が初めて入社した年であり、入社年度ごとに異なるリモート経験の差が育成課題に直結するという分析が特徴です。対面回帰が始まった時期でもあり、リモートスキルと対面スキルの両方をどう育てるかが重要なテーマでした。

Q4. 紹介された育成プログラムを自社に導入できますか?

はい、本フォーラムで紹介された新入社員研修、2年目社員向け研修、3年目社員向け研修はすべてアイディア社が企業と共同で設計・実施したものです。自社の年次構成や課題に合わせてカスタマイズした形でご導入いただけます。まずはお問い合わせフォームからご相談ください。

Q5. 他の年度のフォーラム内容も確認できますか?

はい、毎年のフォーラムの内容をブログ記事としてまとめています。年度によって若手社員のトレンドや注力テーマが異なりますので、複数年の内容を比較することで、自社の育成施策を見直すヒントが得られます。アイディア社の公式ブログからご覧ください。

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