フォロー研修の設計術
フォロー研修が「新しいことを詰め込む場」になってしまい、新入社員に「また研修か」という空気が生まれていた。研修後の職場実践につながらず、育成投資の効果が見えにくい状況だった。

研修テーマ
フォロー研修の再設計(振り返り・目標設定・実行計画)・個別電話コーチングの導入
新入社員フォロー研修を「やりっぱなし」にしないための設計術
入社時の導入研修から数カ月が経ち、配属後の業務に慣れてきた頃に実施する「フォロー研修」。しかし、多くの企業でフォロー研修が形骸化し、「また研修か」という空気になっていないでしょうか。本記事では、フォロー研修と個別コーチングを組み合わせて、新入社員の成長と定着を加速させる実践的な設計術をご紹介します。
フォロー研修の目的を正しく設定する
フォロー研修は「新しいことを教える場」ではありません。これが最大のポイントです。目的は以下の3つです。
- 現状把握:配属後の実践状況を振り返り、成長を実感させる
- 目標設定:年度末・2年目に向けてのビジョンを描かせる
- 実行計画:次の行動に向けた具体的なアクションプランを作成する
この3点に絞ることで、受講者にとって意味のある研修になります。
フォロー研修の設計ポイント3つ
① 新しいインプットを入れない
フォロー研修に新しい知識や技術を詰め込むと、消化不良になり、定着を妨げます。導入研修で学んだ内容を「できているか・できていないか」の視点で振り返ることに集中させましょう。
② 先輩社員の体験談を活用する
入社1〜2年上の先輩から「自分が新入社員のときに苦労したこと・乗り越えたこと」を共有してもらうことで、新入社員は「自分も乗り越えられる」という見通しを持てます。親近感のある先輩の言葉は、上司や外部講師よりも心に響くことがあります。
③ 受講者同士の交流と情報共有を多く設ける
同期同士で「自分の職場ではこんなことがある」と話し合う場は、孤立感の解消とモチベーション向上に大きく貢献します。グループワークや対話の時間を研修全体の半分以上確保することをおすすめします。
個別コーチングで「研修→職場実践」のサイクルを回す
フォロー研修と並んで重要なのが、個別コーチングです。電話またはビデオ通話で20分程度の1対1のコーチングを、研修後1〜2カ月おきに実施することで、職場での実践状況を個別に確認できます。
コーチングの効果
- プロジェクト目的の再確認ができる
- 具体的な行動を促し、学習内容を実践させる
- スキルアップを支援する
- 小さな成功体験を積み重ねることで自信を獲得させる
コーチングの基本的な流れ(20分)
- 0:00〜 挨拶・テーマの確認
- 1:00〜 実施内容の確認
- 4:00〜 進捗状況(結果・達成度)の振り返り
- 7:00〜 うまくいったポイント・障害の確認
- 13:00〜 マイテーマ以外の取り組みと気づき
- 16:00〜 次のステップの設定
- 18:00〜 質疑応答・終了
この流れを毎回統一することで、コーチング担当者のスキルに依存せず、安定した品質を保てます。
成果発表でフォロー研修を締めくくる
1年間の育成プログラムの集大成として、個人による成果発表を設けることをおすすめします。グループ発表ではなく、一人ひとりが5分程度で発表する形式が最も効果的です。上司・先輩を聴衆にすることで、緊張感と達成感を同時に体験させられます。
フォロー研修・個別コーチングのプログラム設計については、アイディア・デベロップメント社にご相談ください。
よくある質問
フォロー研修はいつ実施するのが効果的ですか?
配属後2〜3カ月が経過した秋(10〜11月頃)と、1年目の終わりに向けた年明け(1〜2月頃)の2回実施するのが一般的です。秋には職場ギャップへの対処と下期の目標設定、年明けには1年間の振り返りと2年目への準備を目的に設計します。
個別コーチングは社内で実施できますか?
社内の上司・メンターがコーチング役を担うことも可能ですが、上司への評価を気にして本音が言えないケースもあります。外部コーチを活用することで、より本音に近い状態で振り返りが進むことが多いです。社内実施の場合は、評価と切り離した「相談の場」として位置づけることが重要です。
フォロー研修の参加率が低い場合はどうすればよいですか?
フォロー研修が「また同じことをやる研修」と思われている可能性があります。先輩社員の体験談や同期同士の交流など、その場でしか得られない価値を前面に打ち出すことで、参加率と満足度が改善されます。
新入社員フォロー研修・コーチングをお探しの方へ
アイディア・デベロップメント社では、フォロー研修の設計から個別コーチングの実施まで、1年間を通じた新入社員育成プログラムをワンストップで提供しています。「やりっぱなし」にならない研修設計についてご相談ください。







